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協力会社から見積書きたら現場監督どうすればよい?

  • 執筆者の写真: アルノ
    アルノ
  • 6月6日
  • 読了時間: 5分

2026.06.06

工事を発注する時には、当然金額を決めなければ契約できない。

 

新築工事などの大きい金額の場合は、会社の購買部門が交渉して、金額を決めている場合が多いだろう。

 

しかし雑工事や追加工事を行う場合は、現場監督が自分で交渉せねばならない。

 

では、どうすればいいのだろうか。

 

一連の手順を整理してみる。

 

 

協力会社から見積書がきた

例えば追加工事があった場合を考えてみよう。

 

協力会社に追加工事を依頼すれば、当然見積書を作成してくれる。

 

間違ってもここで「じゃぁ、お願い」と言ってはならない。

 

まずは、その見積書の内容が正しいかどうかを確認しなくてはならないからだ。

 

内容といっても、その意味は様々ある。

 

一つ一つ確認してみよう。

 

 

工事内容の確認

まずは、工事内容どおりの見積書の内訳になっているかどうかを確認する必要がある。

 

一般的には見積書と共に工事内容の図面を提出してくれる。

 

もし図面がない場合は、図面の作成を依頼しよう。

 

図面の内容で工事を行ってよいかを確認する必要がある。

 

例えば、空調機を設置する追加工事があったとしよう。

 

・室内機の位置と室外機の位置は図面の通りでよいか。

・冷媒管の太さ、保温厚、ルートはいいか。

・電源をとる盤の位置と室外機、室内機までの配線ルート、ケーブル種別はいいか。

 

等を確認する必要がある。

 

図面を作成してもらえない場合は、内訳書からそれらを読み取るか、読み取りきれない場合は電話やメールで内容を確認する必要があるので大変だ。

 

 

見積内訳書の内容確認

図面の工事内容が問題なければ、次は見積書の内訳が図面通りになっているかの確認だ。

 

具体的には以下のようになる。

 

・空調機の能力、品番は間違いないか。

・冷媒管や保温材、ケーブル等の数量は図面通りか。

・足りない材料や、余計な材料はないか。

 

前述のように、図面がない場合は、内訳書から工事内容を確認する必要がある。

 

見積書の数量が、想定しているルートと合っているか等を確認せねばならないから大変だ。

 

つまり、見積書から工事内容に問題ないかを確認せねばならないということだ。

 

 

見積金額査定

さて一番スキルが伴うのが、見積書の査定だ。

 

工事内容が適正であることが確認できたら次は金額が妥当かどうかを査定せねばならない。

 

査定スキルがないと、見積書のネット金額を聞いて「ぢゃぁ、ネットの8掛けでお願い」などと、何の根拠もない金額交渉となり、協力会社からしたらいい迷惑だ。

 

査定業務の流れは一般的に以下のようになる。

 

・機器のメーカー見積を取り寄せ、適正な掛け率の金額となっているかを確認

・配管材やケーブルの単価が物価本などと見比べて適正金額であるかを確認

・労務費は機器や配管、ケーブルの歩掛に対し労務単価を掛けた金額と比べ適正であるかを確認

・経費等の掛け率が適正の範囲内かどうかの確認

・ネット金額と査定した全体金額の差異の確認

 

上記の一つ一つは自力で身に付けるには難しいスキルだ。

 

先輩や上司などに聞きながら、やがて一人でできるよう、繰り返し査定業務を行おう。

 

 

金額交渉

見積書の査定が終わったら、協力会社との交渉だ。

 

ネット金額より査定金額が高くなったなら、ネット金額でお願いすればよいが、一般的にネット金額より査定金額が低くなる。

 

また査定金額で協力会社と交渉し、工事を引き受けてくれるなら特に問題はない。

 

査定金額に対し、協力会社の合意が得られず、交渉の必要があるなら査定の内容を提示し、それに対しどの部分が納得できないかを聞くといいかもしれない。

 

その部分に対する交渉をすれば合意に達する。

 

しかし全体的に査定が厳しいということなら、揉めることになるのでそこからは、駆け引きも含めた交渉スキルが必要となってくる。

 

これも先輩上司と相談しながら、場数を重ねスキルをつけていくことが一番の近道である。

 

 

ハウスメーカーと交渉した際の失敗

私が一番苦労した交渉は、仕事ではなくプライベートでのハウスメーカーとの交渉だ。

 

新築当初、流行っていた蓄熱暖房機が高価だったので、設置する部屋数を減らし、後で増設できるように床の補強や電気ブレーカー、ケーブルを仕込んでおいた。

 

2~3年後、いざ増設しようと考え、同じハウスメーカーの同じ営業担当者に見積をお願いした。

 

見積内容を確認したところ、ブレーカー改造、ケーブル敷設などの工事内容が入っていた。

 

私は「ブレーカーを改造ずる必要はないし、ケーブルも敷設済みだから必要ないですよ。」と電気屋さんに聞いてみてくださいとお願いしたところ、数日たって「電気屋さんがこの内容でないと工事できません」とのこと。

 

なぜ、必要なのか説明してほしいとお願いしても「電気屋さんがそういっている」の一点張り。

 

結局、蓄熱暖房機の増設は断念した。

 

工事内容の確認を拒否されることも憤慨だが、このまま契約したならば、やってない工事に対して金額を払うという利益供与にもなり、ハウスメーカーとして税理上のコンプライアンス違反にもなりかねないだろう。

 

全く会話にならなく、またコーポレートガバナンスも確立していないこのハウスメーカーに不信感をもったのはいうまでもない。

 

こういう会社に仕事を発注してはいけない。

 

 

見積書の査定は、利益に直結する大事な業務だ。

 

しかし、この業務を適当に行う、否適切に行えない人が多いというのが現状だ。

 

現場監督たるもの、必ずこのスキルを身に付けてほしい。

 

 

 

 

 

施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。

 

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プロフィール
  • さえずり

複数の施工管理技士受験を通し、

その勉強法を配信するとともに

お勧めテキストを紹介します。

また、建設業界における転職経験から

建設業におけるお勧め転職情報も紹介していきます。

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