ドボジョからけんせつ小町へ・・・そして不評
- アルノ

- 1 日前
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2026.05.02
建設業界の人材不足は深刻だ。
職人はもとより、現場監督でさえも人材確保に躍起だ。
若い人材確保、外国人労働者確保、多方面における人材確保を試みている。
そんな中、男性社会の代名詞だった建設現場に女性の人材確保をする為にもまた、業界を挙げて様々な施策を行っている。
いかに建設業界における人材の確保が死活問題であるかが分かる。
今回は、その女性人材確保の取り組みの歴史と悲しい現実について述べてみよう。
ドボジョ
ネーミングにより女性注目を上げ、参入のハードルを下げようという取り組みはよくある。
建設業界においても例外ではなく、その先駆けとして「ドボジョ」という言葉が生まれた。
いうまでもなく「土木工事に関わる女性」との意味である。
その発祥は意外にも古く1987年、関東学院大学の工学部土木学科に女子クラスができたことに由来するという説が有力だ。
「〇〇ジョ」というネーミングはその後、リケジョやノケジョ、歴ジョなどと続けて誕生していくこととなった。
そういう意味では社会的影響力のあったネーミングともいえる。
しかし、「ドボジョ」という響きがあまり良くないことからか、建設業界では次なるネーミング候補を考えだした。
けんせつ小町
ドボジョに続き定着を狙ったネーミングが「けんせつ小町」だ。
こちらは日本建設業連合会が、なでしこ工事チームを発展させて、2014年建設業界で働く全ての女性の愛称として名付けた。
土木、建築に関わらず、建設業界に関わる全ての女性を指すのが、けんせつ小町だ。
とはいえ実際は、ゼネコン現場監督を指すことが多いようだ。
女性の職人さんを見て、けんせつ小町という認識はあまりしない。
日建連の思惑通りにはなかなかいっていないようだ。
しかしながら、一定程度定着はしつつある。
また「ドボジョ」よりは響きや印象はいいようだ。
不評、炎上
両者とも建設業界の女性参画を狙って行われているのだが、実はあまり好評とは言えない。
そもそも女性で括っている時点で、女性を区別していると思われるからだ。
結果、女性を特別視しているとのことから、当の女性からの評判があまりよくない。
一方、男性側はこのような取り組みにほぼ、興味ない。
ゼネコンなどが社会の流れで仕方なくやっているという空気が感じ取られるくらいだ。
このような取り組みは失敗とは言わないまでも、決して成功とは言えないのが現状だ。
また、本当に仕事ができる建設業界の女性は、このような取り組みに無関心であったりする。
女性参画の理想的な形は、男性、女性ということを気にすることなく、両者があたりまえに仕事をすることだろう。
そこまではまだ遠いとしても、建設業界への女性参画が一歩一歩前進していることは間違いない。
ネーミングも大切だが、それ以外にも男子、女子という区別なく取り組める状況を念頭においたさまざまな施策が必要であろう。
女性職人
そしてなにより、現場監督だけでなく、女性の職人さんが増えることが最も重要である。
時に職人さん同士の口汚い言葉が飛び交うなかで、女性の職人さんが平然と作業をしている。
想像しがたいが、いつかそんな光景があたりまえになるのだろうか。
女性の職人が増える中で、女性の職長の割合が2割、3割となった時に、本当の女性参画が成功したといえのだろう。
まだまだ程遠い現状である。
日本社会全体が人材不足となるなかで、女性が敢えて男性社会の建設業界に入るというのは、かなりハードルが高いと思える。
しかし、それを実現しなければ日本の建設業界に明るい未来はない。
女性がやりがいをもって、安心して働ける、そんな建設業界を実現せねばならない。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。





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