最近の工事現場は外国人と老人ばかり
- アルノ

- 24 分前
- 読了時間: 4分
2026.01.17
最近の工事現場で気づくことはないだろうか。
私は最近現場に行くたびに危惧している。
日本人の若い職人さんがいないのだ。
いるのは、外国人労働者とベテランというには歳を取りすぎている老人職人ばかり。
一体いつからこうなってしまったのか。
あるタワマン現場
あるタワーマンションの工事現場に検査の応援に行った際、その日の作業員は300人以上いただろうか。
さすがにここまで多いと、若い職人さんもチラホラと目にする。
しかし外国人の人数がとてつもなく多い。
数えたわけではないので正確には分からないが、体感として1/5は外国人だったのではないだろうか。
その多さを象徴していたのが、現場の各所に貼られた注意書きだ。
なんと、5か国語で表示されていた。
所長に話を聞くと言葉の壁を感じる日々だというから驚きだ。
翻訳アプリ等を駆使しているとは言え、まず職長との意思疎通がスムーズにいかないということだ。
人手不足もここまで来たかという実感である。
ある工場の現場
またある日、中規模の工場現場での会議に参加した。
昼をまたいだので、昼礼に参加させてもらったのだが、その際に驚いた。
昼礼の参加者は50名程度。
外国人こそ少なかったが老人だらけだった。
建設業界で苦労してきた為、実年齢より年配に見える人も何人かいたかもしれないが、私の体感として7割老人だった。
所長に話を聞くと、こういう状況なので、とにかく安全が心配だとのことだ。
高齢化もここまで来たかという実感である。
ある現場の竣工検査で
建物は施主に検査をしてもらう前に、自社で検査を行い指摘を事前に是正するのだが、その検査の際は専門工事会社にも協力してもらう。
電気、設備の自主検査を5班体制で行ったので、当然自社の社員が各班に計5人配置される。
それに対し、1班につき設備の工事会社から1名、電気の工事会社から1名の3人1班体制で検査を行った。
その際の電気専門工事会社5人の内、2人が外国人、2名が女性だった。
女性が参加しているのは新しい時代を感じさせて喜ばしいことだが、ひと昔だったらムサ苦しいおじさんだらけの検査が当たり前だったことを考えると、時代は変わったと考えさせられたものだ。
建設業界の人手不足のゆくえ
建設業界の人手不足が叫ばれて数年たつが、実感としてこんなにも早くここまで進むとは思っていなかった。
このスピードで人手不足が進んでいったらやがて老人もいなくなり、工事現場は外国人だけになってしまうのではないか。
その時、果たして工期や品質は保たれるのだろうか。
国土交通省のデータによると、建設業界の就業者数は、平成9年の685万人のピーク時と比べ令和6年は477万人となり、およそ25年で30%減との事だ。
また60歳以上の職人さんの割合は全体の25%を超える。
いま躍起になって労務単価を上げ、若者を取り込もうとしているのは、そういう事情も多分にあるようだ。
その結果、当然建設コストは上がるのだが、現状そして今後を考えると、それは仕方がないことなのかもしれない。
尚、建設業界に携わる外国人労働者の国別比率は、ベトナム(66%)、フィリピン(11%)、インドネシア(10%)の3カ国で約87%となる。
いよいよ建設業界の人手不足も待ったなしの状況になってきた。
国土交通省も様々な手を打ってはいるが、いまのところ目に見えた効果はないようだ。
最大の目標は、建設業界の生産効率化と若者、女性の建設業界への参入だ。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。





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