通勤場所がコロコロ変わるのが建設業の大変なところ
- アルノ

- 1月10日
- 読了時間: 4分
2026.01.10
建設業界の大変なところの一つは、建物をその場所にまで行って建てなければならないところだ。
そして、その建物での仕事が終われば、次の建物の場所まで行って仕事をする。
早い話が、頻繁に転勤があるということだ。
また、建設業界といってもその職種や立場によっても転勤事情は異なる。
では、立場毎にどのように事情が異なるかをみてみよう。
職人の場合
職人さんの場合、専門工種にもよるが例えば、鉄筋工の場合は仕事を行うのは当然、鉄筋工事がある躯体工事の期間中のみである。
ある現場で全体工期1年の内、躯体工事が半年あったとしよう。
鉄筋工が携わるのは最長でその半年間となる。
それが終わると、別の現場で仕事を行うことになる。
所属する会社の建設業許可が県知事認定ならば、特定の県内の現場に限られるので、県内で職場が頻繁に変わるということになる。
建設業許可が大臣認定ならば、職場は全国にわたる。
全国までいかなくても、近県の移動はあるだろう。
関東の会社なら、関東圏内の現場となることが多いだろうから、何とか自宅から通うこができるだろうが地方の会社だともっと過酷だ。
九州の会社であれば、今は博多の現場だが、次は鹿児島の現場ということもあろう。
東北の会社であれば、今は仙台の現場だと、次は青森の現場ともなりかねない。
アパートを借りて、単身赴任で仕事をするということもよくある話だ。
ゼネコンの場合
ゼネコンの場合はどうだろうか。
ゼネコン現場監督の場合は、工期の最初から最後までいる場合が多い。
全体工期1年の現場なら、その現場に1年間通うということだ。
そういう意味では、職人さんより、転勤の回数は少ないかもしれない。
移動範囲については、こちらも前述の建設業許可の種類による。
大臣認定であれば、次の現場が別のどの県になるか分からない。
むしろ同じ県で連続して仕事をできる方が稀かもしれない。
大手になればなるほど、工事を行う範囲が広がることから、移動範囲も長距離になる可能性が高くなる。
スーパーゼネコンの場合
同じゼネコンでもスーパーゼネコンであれば更に事情が異なる。
あるスーパーゼネコン社員数人に聞いたところ、今の現場は北海道、次の現場は沖縄というような、長距離の転勤も当たり前にあるそうだ。
それどころか、次は海外の現場ということすらあるらしい。
私が話を聞いた人は、英語も中学生レベルしか話せないのに3年間アメリカ行っていて最近戻ってきた、と平然といっていた。
スーパーゼネコンともなると、転勤の規模も普通ではないようだ。
今後の建設業界
建設現場が変わるという事情は、どんなにAIが発達しても変わることはないだろう。
また現場監督を在宅で行うということは今後もないだろう。
しかし人口減少によって、地方都市がコンパクトシティ化することが予想されることから、各県1~2カ所の都市や街に新築建物が集中するということはあるかもしれない。
そうなると、現状よりは多少現場の移動はマシになるかもしれない。
だがそれも現場を転々とすることには変わりなく、多少移動が少なくなったところで、目に見えた変化にはならないだろう。
どうやら、建設業界に転勤がつきものということは、この業界の宿命であるようだ。
一般的な就職事情において、地元を離れたくないという若手が最近は多いらしい。
そういう人にとって、建設業界は働きにくい環境なのかもしれない。
建設業界で働こうと思う人は、転勤や単身赴任を覚悟の上で就職することをお勧めする。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。





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