仕事は盗んで覚えろ!オレの背中を見ろ!はダメか
- アルノ
- 3 分前
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2025.12.13
仕事上、若手の教育はいつになっても重要な課題である。
昔は人が多かったので、勝手に育った人を幹部に登用すればよかった。
少子化の今、そういう訳にはいかない。
しっかり教えなければ「何も教えてくれない、この会社辞めるわ」となってしまう。
では、どのように教育すればいいのだろうか。
私から一つ提案させてもらいたい。
仕事は盗んで覚えろ!
私の上の世代(50代60代)は、仕事を見て、盗んで覚えてきた世代なので、そもそも教えるだの、教わるといった概念がなく、会社から若手を教えろ、といわれてもどうしていいか分からない。
仕事は盗んで覚えても、教えるという行為を見てないので、盗んでこられなかったわけだ。
そもそも、盗むという行為は非常に効率が悪く、少子化の今の時代にそぐわない。
また、この中世の徒弟制度のようなやあり方は、教えることを放棄したともいえ、教える側の怠慢ともいえるだろう。
俺の背中を見ろ!
「仕事は盗んで覚えろ」の似たような表現として「俺の背中をみろ!」がある。
これは、実際の仕事内容というよりは、心構えや仕事に向かう姿勢のことを表す場合が多いと思われるが、いずれにしても、本質は盗めとあまり変わらない。
結局、教えることを放棄しているといえよう。
見ろといっても人によって見え方は違う、同じものを見ても解釈や捉え方は違うだろう。
そもそも見ていないという致命的な状況すらある。
教育素人
多くの会社では、教育方法を教えない。
仕事は実践し、試行錯誤しながら身に付けたとしても、仕事の合間に行う教育はそうはいかない。
全員が教育素人というわけだ。
教育素人に教えろといってもできるわけがない。
多くの会社がそのことを分かってないし、気にも留めていない。
教育システム
規模が大きな会社では、教育システムが確立されていることがある。
新卒から2~3年目くらいまでのシステムが平均であろうか。
地方の支社や支店によって格差がうまれないようにという意味もあるだろう。
また、教える側の器量によって、差が生まれない工夫がされており、最低限度のスキルを身に付けるようにしていることが多いようだ。
ただ残念ながら、どんなに大きな会社でも、新入社員への教育は確立されていても部署移動に関してはないことがほとんどであるが・・・。
教育システムがない会社は
では教育システムがない会社ではどのようにすればよいのだろうか。
今までどおり教育を放棄するしかないのだろうか。
それではあまりにも人的資産を浪費してしまうことになる。
そこでぜひ、教えることができないならば「一緒に仕事をする」という姿勢を持ってほしい。
そこに「この場合、このように考えるのでこうする。」と考えていることや判断することを言語化すると後輩、部下も分かりやすいだろう。
これだけでも、教育を放棄することに比べれば、数倍成果が見込める。
ぜひ実践してみてほしい。
「教育」という行為は人材登用と共に、10年後の会社の存続をかけた最重要事項である。
国家は、この教育の重要性から、義務教育、高等教育という教育システムを確立し、教員というプロによってそれを実践している。
教育が確立している国とそうでない国の経済、文化の発展、貧富の差をみればその重要性は明らかであろう。
会社も本来、国のそれ相当するくらい力を入れるべき事業が教育なのである。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。

