やさしい人には要注意!それはやさしさではない!
- アルノ

- 9 分前
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2025.10.19
仕事の人間関係において、パワハラ上司は論外だが、逆にやさしい上司にも注意が必要だ。
一見やさしく見えてもそのやさしさには種類があり、その種類を把握する必要がある。
ではどのような種類があるのだろうか。
私が経験した具体例を基に説明していこう。
協力会社に高圧的な副所長
あるJV (ジョイントベンチャー) 現場で一緒に仕事をしたサブの副所長がいた。
その副所長とは会社が違うにも関わらず、なぜか腐れ縁で昔からの知り合いだった。
彼は、施主には媚び、協力会社には高圧的な態度をとるタイプだった。
これは私の偏見だが、こういうタイプは仕事ができない人が多いと感じている。
なぜなら、そのような態度、振る舞いは皆に見抜かれ、人が付いていかないのだ。
決して顧客と協力会社とで全く同じ態度で接しなければならないという訳ではない。
どちらに対しても人としての礼を尽くすことが大切なのだ。
協力会社に媚びる部下
私の部下で、顧客はもちろん、強力会社にも媚びるへつらう部下がいた。
会話の冒頭に必ず「すみません」とつけるような部下だった。
高圧的な態度はもっての他だが、媚びることはまた違う。
何度か忠告したが、妙に頑固な面があり人の忠告を受け入れる度量がなく、その態度が直ることはなかった。
その部下は常に顧客にも、協力会社にも舐められてしまい、いつも無理難題を押し付けられ、日々苦労が絶えず、最終的に心を病んでしまった。
「礼を尽くす」と「媚びる」の違い
そのような性格を本人が気づくことは、難しい。
また、私の部下のように人に言われても本人に自覚がないので、直さなければならないという意識も持ちにくい。
そもそも「礼を尽くす」と「媚びる」はどこが違うのだろうか。
「礼を尽くす」とは相手に敬意をもって誠意ある態度で接することであり、受け入れられないことは毅然とした態度で臨むこともある。
「媚びる」とは相手に気に入られようと機嫌をとる態度をとることであり、その態度から、無理難題を押し付けられたり、こちらの意見が断られやすかったりする。
また、「礼を尽くす」場合は、その毅然とした態度から反感を受けることもある。
しかし、その根底には敬意と誠意があるのでしっかり対話すれば最終的に思いが伝わる場合が多い(当然伝わらない場合もあるが)。
一方「媚びる」場合、そのへりくだった態度はすぐに相手に伝わり舐められてしまい、その場は何事もないように納まっても長期的な付き合いのなかでは、こちらの要望は何一つ受け入れられず、相手の要求ばかり受けるという一方的な関係になってしまい、健全な関係にはならいことが多い。
自分の態度を改めるには
もし自分の普段の態度が、媚びる一面があったとしても、前述のようにそれを自身で気づくことは極めて難しい。
しかしそういう一面があろうがなかろうが、常に相手に礼を尽くすという意識を持てば、改善の方向へ進むことはできるであろう。
できることは責任を持ってやりきる、できないことはしっかり理由を説明し断る、お願いしたいことは真剣にお願いする等、相手の顔色を見ながら行うのではなく、真剣な態度と言葉遣いで臨む習慣を身に付けることが大切なのではないだろうか。
今回は「礼を尽くす」と「媚びる」の違いについて説明してきた。
礼を尽くす人間になることが、あらゆる人間関係、健全な信頼関係を構築することにつながる。
「礼を尽くす」つまり常に敬意をもって誠実にという意識をもって日々を過ごしていきたいものである。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。





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