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平成の新卒から令和の新卒へのアドバイス

  • 執筆者の写真: アルノ
    アルノ
  • 10月4日
  • 読了時間: 4分

2025.10.04

私は当然、平成年間に学校を卒業して就職をしているのだが(昭和ではない)、当時は就職氷河期ということもあり、ゼネコンに正社員で入社した私は絶対辞められないというプレッシャーがあった。

 

令和の入社の新卒社員は、売り手市場でもあり第二新卒という言葉があるくらいであるから、辞めることにそこまで抵抗がないように思われる。

 

今回は平成、令和の新卒の意識の違いについて言及し、ノスタルジーに浸りたい。

 

 

ゼネコン消1年目の地獄

私が新卒でゼネコンに入社した1年目、学生気分など一瞬で吹っ飛ぶかの如く地獄の日々が始まった。

 

しかし私は絶対に会社を辞めないと決めていた。

 

その理由は2つある。

 

一つは就職氷河期の入社の為、辞めたら二度と就職できないかもしれないという恐怖からだ。

 

もう一つは父親から「会社が辛くて辞めたら、絶対にそれ以上の給料をもらえる会社には再就職できない」と言われたことが頭に残っていたからだ。

 

つまり、恐怖心と不純な動機をモチベーションに地獄に耐えていたわけだ。

 

 

辞めなかった結果

その結果、どうなったか。

 

毎日必死に食らいついた結果、飛躍的に成長し、まる2年を耐え、3年目になろうという時には一人前と言われるようになっており、一人で現場を任されていた。

 

しかしそれは、たまたま自分の心が地獄に耐えられただけで、心が弱ければ潰れていたかもしれない。

 

実際に、同じ支店に配属になった新入社員の内、一人は半年で辞め、5年以内には3割が辞めていった。

 

 

3年目以降のマインド

一人で現場を担当することになり、所長に怒られたり、設計事務所に無茶振りされたり、お客さんに打ちのめされたりするとその都度「訓練、訓練、これを乗り切れば大きな経験になる」と言い聞かせながら仕事に耐えていた。

 

その結果、確実に成長できたという実感はあったのだが、精神的にはギリギリであった。

 

今思うと、睡眠不足がちだったからか四六時中頭がボーっとしていた。

 

仕事が頭から離れることはなく、夜中にうなされて起きることもしばしばあった。

 

いつ潰れてもおかしくない状況だった。

 

 

令和の新卒社員

それから数十年経ち、令和の新入社員でそのような経験をする人がどれだけいるであろう。

 

今の新卒社員が私のような扱いを受けたらきっと、ゴールデンウィーク明けにはモームリ行きという人が多いのではないだろうか。

 

仕事よりも自分を大切にすると言えば聞こえはいいが、仕事に耐えられず辞めるというのが本音だろう。

 

中には当然モチベーションお化け、メンタルお化けがいるであろうが、その割合としては、平成より令和の方が各段に低いと思われる。

 

 

令和の新卒社員をどう思う

ではそんな令和新卒社員を平成新卒社員の私はどう思っているのか。

 

時代の違いをうらやましいと思っているのか。

 

そう聞かれると非常に微妙である。

 

平成のように厳しければ成長できる反面、苦しく潰れるかもしれない。

 

令和のようにやさしければ、精神的に安定する反面、成長は遅れる。

 

いや令和の今の状況が普通と思える令和新卒社員は今の状況すら厳しいと思ってしまうのかもしれない。

 

同じ苦しいのであれば、成長できる方がいい。

 

但し、精神的に潰れない程度でだが。

 

 

平成という時代は人に厳しく、令和は人にやさしい、一言でいえばこのようにいえるかもしれない。

 

当然、やさしいにこしたことはない。

 

ただし人間らしく生きられるならば。

 

日本社会は少子高齢化、人口減少等によりこれから厳しくなると言われている。

 

そうであるならば、きたる厳しい時代に備えるためにも、今の内から困難に向かっていき、自分自身を成長させる道を選ぶべきであろう。

 

決してぬるま湯に浸かり続けて後悔することのないようにしてほしいものだ。

 

これが平成新入社員の私が令和の新入社員に向けるメッセージでありアドバイスである。

 

 

 

 

 


この記事はこの人が書いています。

 

施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。

 

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プロフィール
  • さえずり

複数の施工管理技士受験を通し、

その勉強法を配信するとともに

お勧めテキストを紹介します。

また、建設業界における転職経験から

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