仕事ができる人が忙しいはずがない!
- アルノ

- 5月10日
- 読了時間: 4分
2025.05.10
現場監督は忙しい。
仕事量がとてつもなく多いからだ。
しかし忙しいことと、仕事ができることは意味が異なる。
本当に仕事ができる人とはいったいどのような人なのだろうか。
実はあなたも気づいていて気付いてないふりをしているのではないだろうか。
まずはこれができなくて
仕事をする上で、一生懸命働くことは大前提だ。
新入社員の時は必死に働くのでそれができるが、2年目3年目になると、慣れてきてしまい、手を抜くようになる人も多い。
惰性に負けず一生懸命働くことができる心と身体を身に付ける必要がある。
それができた前提で次に身に付けなくてはいけないことは考える習慣だ。
ただ一生懸命動くだけでは、ある一定以上は成長できなくなってしまう。
考える習慣を身に付け、どういう手を打てば効果が大きいか、どう動けば効率的か、あるいは被害が少ないかを考えながら動くことにより、知識と経験と工夫が積み重なり成長していくのだ。
惰性で仕事をしている人に成長はない。
忙しい人は仕事ができる人?
その成長具合により仕事ができる人が形成されていくわけだが、冒頭のテーマにもどり、忙しい人は果たして仕事ができる人なのだろうか。
現場でよくあるのが現場の終盤に工程が切羽詰まって忙しくなるパターンだ。
そのドタバタした現場を必死に納め何とか竣工させると、会社からは「最後までよく頑張った」「よく工程通りに納めた」などと評価される。
一方、段取りよくこなし、もめることなくスマートに納めた現場は「あそこは楽な現場でいいな」とあたかも運がいいかのように思われ、評価されないことがある。
いったいどちらの現場監督が仕事のできる人なのか。
もうお分かりだろう。
仕事ができる人はスマート
仕事ができる人は急いでいない。
そのかわり、事前に徹底的に思索し、想像し、計画する。
そうして起こりうる事態を回避する手立てを事前に実行するのだ。
つまり仕事ができる人は忙しくないのだ。
予想外に対応することがファインプレーではない。
予想外を予想することがファインプレーなのだ。
これこそ仕事ができる人といえるだろう。
仕事ができる監督現場
その考えに基づけば、現場監督の段取りの神髄とは、職人に作業以外のことをさせない事。
職人が気持ちよく仕事をできる事。
よい工事現場の神髄は着工から竣工まで平凡な日常が過ぎる現場だ。
それができたら超一流の現場監督だ。
決して突貫現場と納めることが一流ではないのだ。
そのことを理解している現場監督は決して多くないと感じてならない。
仕事ができる人になる為に
ではどうすれが、仕事ができる人になれるだろうか。
昨今は、長時間仕事をすることがゆるされなくなってきた。
それを考えると、今まで以上に効率化が求められるだろう。
それには思索力を身につけねばならない。
思索の積み重ねの上に、想像力、計画力、効率化、技術力、人間力、人脈など、仕事に必要な力が身に付いていくだろう。
思索し、その結論に基づき行動する。
この習慣の先に仕事ができる人間となれる道が開かれるだろう。
仕事は正当に評価されなければならない。
そしてその評価は、過程でなく成果であらねばならないはずだ。
突貫現場は利益を圧縮する。
そのような現場が評価されてはならない。
利益をあげる現場が評価されてこそ、健全な会社の姿といえよう。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。





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