建設業界で役に立つ心理学テクニック
- アルノ
- 3月29日
- 読了時間: 4分
2025.03.29
普段仕事をしているなかで、様々な場面で心理学のテクニックを用いると役立つ場合がある。
そういったテクニックを含め、そのような知識や技術は、知れば知るほど役に立つものなのだから、知った方が得であるのは言うまでもない。
心理学テクニックというとズルい印象を受ける人もいるかもしれないが、中には知らない内に使っているものもあるのではないだろうか。
あなたの職場でも利用できるであろう危険を回避するテクニックや、使わずにはいられないテクニックまで4例お伝えしたい。
アンダーマニング効果
部下の育成は誰もが悩むところ。
褒めればいいのか、叱咤すべきなのか、相手の特性も踏まえて行わなければ時に大変なことになる。
「人は誰でも褒められたい」「今は褒めて育てる時代」「叱るとパワハラになる」と言われる昨今だが、だからといって褒めすぎると逆効果になる場合がある。
例えばやる気になっていることに対し、褒めすぎるとかえってモチベーションが低くなり、やる気がなくなってしまう事がある。
これを「アンダーマニング効果」という。
つまりただ褒めるだけではだめで、適切な場面で褒めなければならないということ。
何でも褒めればいいというものではない、そう言われると、ますます部下の育成をむずかしく感じてしまう。
アンカリング効果
人は、はじめに目に入った情報が判断に影響を与える。
例えば100万円の提案をした後に80万の提案をすると安く感じ、逆に60万の提案をした後に80万の提案をすると高く感じる。
これを「アンカリング効果」といいます。
これは金額だけでなく、プランや仕様を提案するとき等にも応用できる。
本命の案を通したい時などに、過剰な案とチープな案を一緒に提出し本命の案を通りやすくする、といった具合だ。
また、3つの案を交渉相手に要求したい時などは、3つの案に加え、相手が絶対引き受けないであろう案を更に2案加え、交渉の中でその2案は諦め、あたかも譲歩したような印象を相手に与え、当初の3案を認めてもらうといった方法もある。
私はこのようなことを多様している。
ウィンザー効果
直接的に話すより間接的に伝えた方が説得力や信用度が増す。
これを「ウィンザー効果」という。
つまり私がXでポストしている武勇伝などで自分でひけらかしているようでは説得力がないが、あなたに引用リツイートしてもらうと説得力が増すということだ。
このウィンザー効果は逆のパターンもあり人の悪口をいうと、それが第3者から本人に伝わると印象が非常に悪くなる。
どこから本人に伝わるか分からない悪口は言わないことをお勧めすると共に、私のポストを引用リツイートすることもお勧めする。
ヴェブレン効果
ブランド品のように高額な商品や必ず儲かる的な高額サービスは、高額にも関わらず、それを手に入れたいと思う心理が増すことがある。
これを「ヴェブレン効果」という。
梁のスリーブ貫通部に補強筋であるウェブレンをたくさん入れたくなることではない。
「ウェブレン」ではなく「ヴェブレン」。
中小ゼネコンに工事を発注するより、多少高くてもスーパーゼネコンに発注したくなる。
これは「スーパーゼネコン」というブランド力による「ヴェブレン効果」によるところが大きいだろう。
自社の長所をブランド化すること、更には自分の得意分野をブランド化することはとても有効な手段である。
また、私が高額情報教材を販売した時には、「ヴェブレン効果」を感じて、あえて購入してほしい。
4つの心理学テクニックを紹介したが、実用できそうなものはあるだろうか。
実用できそうなものはぜひ実践してみてほしい。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
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