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執筆者の写真アルノ

怒りの衝動に駆られて退職した結果、後悔する理由

2024.07.06

勤めている会社がブラック企業だったり、上司がポンコツだったりして、どうにも我慢できなくなってしまった時には、得てして退職届を叩きつけるような辞め方をしてしまいがちだ。

 

気持ちは確かに分かるのだが、そのような退職の仕方をすると決していいことはない。

 

いいことがないばかりでなく、後で自分がひどい目にあってしまうことにもなりかねない。

 

どのような弊害があり、どうすればいい転職活動ができるかを私の転職経験談も紹介しながら理想の退職について述べてみたい。

 

 

築いた人脈が無駄になる

ケンカ別れのような退職をするとどうなるか。

 

当然、その会社のほとんどの人とは、それ以降連絡を取りづらくなるだろう。

 

それは何を意味するか。

 

それまで築いてきた人脈を失うということになるのである。

 

それはあまりにも、もったいない。

 

困った時に情報をもらえたり、助けてくれたりする人脈というのは何物にも代えがたり財産だ。

 

それを一時の感情でみすみす捨ててしまうことはないだろう。

 

「あの時どうしましたっけ?」「こういう時はどうされますか?」「こういうことで困っているのですが、いい方法はないですか」このような相談ができる人脈は一人でも多くもっておきたいものである。

 

 

同じ業界だとウワサが広がる

転職先が同じ業界だと、人脈を失うのは退職した会社だけでなく、その取引先にも及ぶ可能性がある。

 

ウワサがウワサを呼び、取引先が前職との関係性を考えたとき、避けられる恐れがあるのだ。

 

そう考えると何人どころか何十人、場合によっては百人を超えるような人脈を失うことになるかもしれない。

 

おそろしい事だ。

 

もしかしたらそのウワサは転職活動にすら影響してしまうかもしれない。

 

無事転職できたとしても、新たな職場で、ゼロからキャリアを再出発するよりは、プラスの状態から再出発したほうがよいのはいうまでもないだろう。

 

 

再就職までの収入が見込めない

もう一つ懸念されるのは、突発的に何の計画もなしに突然辞めてしまう場合だ。

 

カーっとなって辞めてしまったら、再就職できるまで収入が途絶えてします。

 

更には上述のように再就職に不利な状況にもなりかねず、そうなれば収入が見込めない期間が更に長引くことになる。

 

一時の感情が収入にも影響してしまうのだ。

 

転職活動は、計画的に綿密な準備の上で行い、再就職が決まってから退職することを前提とするべきだ。

 

 

 

私の転職経験

一つの例として、私がゼネコンから発注者へ転職した時の経験を紹介しよう。

 

私が、転職時に心がけたのは「円満退職」。

 

退社する時には引き止められたし、再就職先もお互い知られている会社だったので、複雑な気持ちもあっただろう。

 

そこで私は、退職前に再就職先の支店長と部長に引き抜くことに対する詫びにきてもらった。

 

最初は渋ったが無理を言って説得し、最終的には来てもらった。

 

その結果、転職後もお互いあと腐れなく、仕事を発注もしたし、たまに菓子折りをもって遊びに行ったり、前職の数人とは今でも定期的に飲みに行ったりしている。

 

その飲み会はかれこれ10年以上つづいている。

 

当然、今まで築いてきた多くの人脈を活用しているし、取引先の人も含め様々な人と会うたびに昔話に花を咲かせている。

 

私としては理想的な転職ができたと思っている。

 

決してそれを真似する必要はないが、退職に際しては円満退社を心がけたほうが、間違いなくその後のキャリアに対して有利にはたらくことはお分かりいただけたであろう。

 

 

ケンカ別れによる退職と円満退職では、その後の影響は真逆である。

 

全く別の業界や別の地域で一から始めるなら、そういった心配はないかもしれないが、同じ業界で同じ地域で転職するなら円満退職は第一に心がけるといいだろう。

 

「災いは口より出でて身を破る。幸いは心より出でて我を飾る」という言葉は、まさしくその通りだ。

 

 

 

 

 

 

この記事はこの人が書いています。

 

施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。

 

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