2023.01.28
企業はどのような人材も雇ってくれる訳ではない。
中途採用となればなおさら即戦力のみを採用する。
つまり中途採用を受け入れる企業側は、どのような成果を出してくれる人材を求めているかが明確になっているのだ。
面接ではその人が求める人材に合致しているかという明確な視点と目的をもって臨んでくる。
転職する側としては、企業が求める人材と合致して初めて採用に近づくことができるということになる。
それでは企業が求める人材となるために、まずは転職活動が成功する為の必要なことを整理していこう。
何のために転職するのか
まず、何の為に転職をするのかを明確にしょう。
転職活動中はいろいろな情報が入り、またいろいろな決断を迫られる場面がでてくる。
その時に、何の為に転職するかが明確になっていれば決断の助けとなる。
待遇に不満がある、キャリアアップをしたい、長時間労働を改善したい、福利厚生を充実させたい、自分が望む職種で働きたい等、人によってさまざまだろう。
また、それを転職先に伝えるかどうかはまた別の話であり、必ずしも伝える必要はない。
あくまでも自分の為である。
転職先で何がしたいか
自分は転職先でどのような仕事がしたいのか。
これが明確になっていないと転職先で、前職の方がよかったと後悔することになる。
こういう業界で、こういう職種について、こういう成果をだすことにより会社にこういう貢献をしたい。
これくらいは明確にしておきたい。
それは転職後にもきっと仕事で悩んだ時に、転職した原点として振り返りの助けともなるだろう。
一体、自分は何がしたくてこの会社に転職したのか、そう悩んだ時に整理しておいたことが役に立つに違いない。
自分武器をどう活かすか
自分の武器はいったい何か。
この資格を持っている、このような成果をあげた、こういうスキルを持っている等より具体的な方がいいだろう。
さらには、その武器が転職先の企業にとってどう仕事に役立つかを考えよう。
企業が求める人材は何かを念頭において自分の武器を整理し、アピールできるようにしておけば、企業側も求める人材に合致しているかを検討しやすい。
ただし自分の武器として、このような経験をした、こういうプロジェクトに参加した等の曖昧なものは転職先企業にとっては何の価値もないことも知っておこう。
ここまで、転職活動にあたって整理しておくことをまとめてみた。
ここからは転職活動をしていくにあたっての大切な要件をのべてまいりたい。
上記3点を踏まえ、ここからの3点を念頭におけば、きっといい転職活動ができるだろう。
転職することがゴールではない
企業に内定し、無事転職できたら一安心だろう。
しかしながら、転職自体はゴールではなくまだ中間地点である。
転職し成果をだし、上記であげた「なんのために転職するのか」「転職先で何がしたいか」「自分の武器をどう活かすか」を振り返り、それらを達成してはじめて転職活動が成功したと言える。
転職活動自体をゴールに設定するといい転職活動は決してできない。
企業が積極的にほしい人材とは
企業は明確な視点をもって中途社員の採用を行うことは前述した。
それはたしかなのだが、それを踏まえて企業が積極的にほしい人材というものがある。
それは「何があっても絶対やりきる人」だ。
仕事を選んだり、途中で投げたり、最後までやり切ることができない人は会社としては迷惑であり、いくらスキルがあり、成果をだしていたとしても面倒な人材となってしまう。
逆に、実力不足でも少々の困難にめげず、粘り強く最後まであきらめない人は企業がほしがる人材である。
転職活動の理想のタイミングとは
最後に転職活動の理想のタイミングについて述べたい。
それは余裕をもって行うことである。
切羽つまった状況で転職活動をすると、どうしても時間に追われて妥協する点が多くなってしまう。
結果、転職活動自体の失敗につながってしまう。
さらには、転職の動機を会社のせい、上司のせい等まわりのせいにしている時は、その気持ちが転職活動のエントリーシートや面接時などにでてしまい、転職先の企業から好まれない。
半年、1年のスパンで、余裕のある時に時間をかけておこなうことが理想だ。
以上、転職活動で必要最低限整理しておくこと3点と大切な要件3点について述べてきた。
これらをよく吟味し、自分のものに消化することにより、きっといい転職活動ができるだろう。
ぜひ、参考にしてもらいたい。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
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