2021.12.11
転職活動をするに必要不可欠な「転職エージェント」。
しかし初めて転職する方にとって、転職エージェントとはどのような存在で、どのような事をしてくれるか分からないのではないだろうか。
それも当然である。
そもそも転職活動自体の経験がない方が多いのだから。
前回は転職エージェントを利用するにあたってのメリットとデメリットを述べたが、今回は転職エージェントを最大限に活用する方法をご紹介する。
転職サイトと転職エージェントの違い
転職活動はさまざまな方法があるが、その中でも私がお勧めしている方法は、「転職サイトを使った方法」と「転職エージェントを使った方法」だ。
一見似たような感じがするが、両者にはどのような違いがあるのだろうか。
「転職サイトを使った方法」は転職サイトにアクセスして自分で企業を探し、自分で応募する方法である。
つまり、企業探しから面接試験まで基本的にはすべて自分で行うことになる。
対して「転職エージェントを使った方法」は転職エージェントサイトに登録して転職エージェントが一人担当につき、その人から求人を紹介してもらい入社試験を受けるというものだ。
サイトによって若干の違いはあるがだいたいこのように思っていただければよいだろう。
転職サイトと転職エージェントの費用
転職にあたって大切なことであるが、転職サイトあるいは転職エージェントに登録するにあたってかかる費用はどのくらいだろうか。
実は両者とも無料である。
その理由は費用を企業側から転職活動の成功報酬としてもらうというシステムだからだ。
そういう意味では安心して登録できる。
特に転職エージェントは人が動いてくれるにもかかわらず無料なのだから転職する側からしたら、ありがたいシステムである。
転職エージェントの活用方法
最後に転職活動における転職エージェントを最大限に活用する方法を述べる。
簡単にいうならば、前回紹介したデメリットを埋めて、メリットを延ばすことが活用方法となるのだが、特に以下の事に注力したい。
①年収や残業時間などを遠慮せずに要望をしっかり伝える
最初にこちらの要望をしっかり伝えることはお互いにとって大切だ。
要望をしっかり伝えず転職活動を進めると、こちらが期待する求人が来ないし、面接が決まってから実はこの企業は・・となってしまったらエージェントも戸惑ってします。
エージェントと話す前にしっかり自分の要望を考え、まとめた上で、すべて伝えるようにしたい。
②求人に前提条件をつける
前述したが、エージェントは入社が決まってはじめて成功報酬が発生する。
その為、結果を急ぐあまり、これでもかというくらい求人情報を提供してくる。
だが、その内容はそれこそいいものもあれば悪いものもある。
それを防ぐにはしっかり要望を伝え、求人に条件をつけることだ。
事前に伝えた条件にそぐわない求人は紹介しないように言うとよいだろう。
③応募する時は転職エージェントから後押しさせる
求人情報に応募したら全力でエージェントに後押ししてもらおう。
履歴書、職務経歴書の書き方、面接のアドバイス等、各種アドバイスを積極的に受けさせてもらえるよう、こちらからどんどん依頼するのだ。
利用できることは全て利用する、この精神が大切である。
④わからないことは徹底的に聞く
転職活動をするにあたって、実際は分からないことだらけだ。
それこそ転職活動用語についても分からないことがたくさんあるだろう。
用語の他、手順、方法、コツについてもわからないことがあったら徹底的に聞いて不安を払拭しよう。
⑤不採用の場合、理由を聞いて次に活かす
応募については複数企業を同時に行う事をお勧めする。
その方が時間的ロスが圧倒的に少なくなるからだ。
しかしあまり多く同時に進めると自分のスケジュールがたたなくなる。
2~3社を同時に進めるのがちょうどいいと思うが、自分の時間的な余裕をみながらすすめてほしい。
その結果、複数の内定がとれてしまっても気を病むことはない。
内定企業を比べて、より良い企業を選び、片方を断ればよいのだ。
そしてエージェントの活用において真骨頂は不採用になった時だ。
不採用の際、エージェントから企業に不採用の理由を聞いてもらうことにより、次に活かせる。
個人で転職活動をするにはなかなか企業に不採用理由を聞くということはできないが、エージェント経由ならこれができてしまうのだ。
転職活動において転職自体は「目的」でなく「手段」であるということを忘れてはならない。
多くの人にとって、転職活動における最終目的は、転職先で自分が技術や能力を発揮して活躍することではないだろうか。
そのための大切な要素として「年収」や「待遇」などがあるだろう。
転職活動をしていてもし、迷うことがあったら、原点に戻り、この目的を思いだすとよいだろう。
ぜひ、入社した1年後に転職活動は大成功だったと思えるようになっていただきたい。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
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