2021.10.24
転職を考えている方は今の職場に何らかの不満があり、それを改善したいという望みがあるだろう。
私はこれまでツイッターやブログにおいて、建設業界における転職に際しては1級施工管理技士を取得することと、実際の転職活動に際しては転職エージェントを活用することをお勧めしてきたが、転職エージェントとの転職がどのようなものか具体的に触れたことがなかった。
そこで今回は、実際に転職エージェントを活用しての転職活動についてどのような手順で、どのように進むかをご紹介する。
転職活動をする前に確認すること
転職を考えるにあたって、漠然と転職したいと思う人はあまりいないのではないだろうか。
転職するからには必ずなにかしらの理由があるはずだ。
どのような理由で転職をするのか。
勤務時間の長さ、精神的につらい、年収をあげたい等々。
まずは自分が転職したい理由を再度自身に問いかけ、明確にしよう。
そして、実際の転職活動に関して一つだけ守らなくてはならないことは、今の会社を退職するのは、次の会社の内定が決まってから。
転職活動は3カ月から6カ月、長いと1年かかる場合もある。
今の会社を退職してから転職活動を集中して行いたいというのはその間、失業保険のみで生活することになってしまい、また転職活動の期間キャリアに穴があいてしまい転職活動自体にも不利にはたらいてしまう。
そのことを念頭において、転職エージェントサイトに登録し、いざ転職活動を開始しよう。
エージェントに希望の条件をすべて伝えよう
転職エージェントサイト登録したら、さっそくエージェントが決まり、連絡を取り合うことになる。
そして、エージェントと電話や面接等で話し合いの場が設けられる。
エージェントは話しをしっかり聞いてくれる方が多いので、しっかり自分の希望を伝えよう。
その際に希望は何個つたえてもOK。
休日出勤がなく、残業も少ない。
有給がしっかりとれる。
パワハラがない社風。
年収いくら以上。
希望の職種、等。
そしてそれらの希望には優先順位をつけて伝えたほうがよい。
きっとその希望には絶対にゆずれない希望からあったらいいなという希望までさまざまあるはずだ。
それらの内容をエージェントはしっかり見極めて、希望に沿そえること、沿えないこと、現実的なアドバイスをしてくれる。
ただし、これは転職エージェントの欠点でもあるのだが、エージェントがこちらではどのような人になるかは選べない。
そして一度担当が決まったら最後までその人が担当することになる。
どうしても違う人に変えてほしい時は、変更を申し出れば可能な場合が多いので思い切って変更をお願いしてみよう。
紹介された企業はじっくり検討しよう
面接等で希望を伝えるといよいよエージェントが動き出す。
とにかく多くの求人が紹介され、とにかく数多く応募するよう勧められる。
なぜならそれが彼の仕事なのだから。
しかし、彼のいう通り数多く応募すると、当然数多く試験や面接を数多くこなさなくてはならなくなる。
それは働きながら転職活動をしているこちらとしては当然、無理である。
彼のいう通り数多く応募することも必要なのかもしれないが、求人の中には自分の思っている職種や条件とちがう企業を紹介される場合も多くある。
私の考えとしては、紹介してくれる求人をよく吟味し、絞り、納得いく企業に応募するべきと考える。
数多く求人を紹介してくれるということは、逆にいうとこちらで求人を探す必要がなく、求人の内容を吟味するだけでよいということだ。
もしエージェントがいなければ、自分で求人を探し、一つ一つの企業を調べ、吟味し、応募しなければならない。
その労力の違いを考えたらありがたいことである。
求人申し込みからがエージェントの本領発揮
求人を申し込んだら、入社試験対策を開始だ。
エージェントが行ってくれることは、求人の紹介だけではない。
エントリーシートの添削や面接の練習、過去にその企業を受けた人の情報なども教えてくれる。
合格する為の最善の方法を一緒に考え、取り組んでくれる。
プロの意見を真摯に受け止め内定を勝ち取る為に努力しよう。
希望の企業の内定がきまったら一安心
そして無事、内定を勝ち取ったら、うれしくて、ほっとしてそして未来が開ける思いがするに違いない。
今の会社を円満退社するのに必要な日数をしっかり確保し、新しく勤める会社の入社日を決めよう。
退社を含め、入社日までに必要な手続きを漏れなく行おう。
転職活動で困ったときは
転職活動は初めてという方もきっと多いだろう。
初めての体験というものは、おこなっている内にさまざま戸惑うことがでてくるものだ。
そのような時、混乱しない為に大切なことは「原点に返ろう」だ。
自分は何のために転職活動をしているのか。
何が原因で今の会社から転職しようとしているのか。
どのような会社に転職することを望んでいるのか。
はじめに確認した転職理由を思い出し、最終目標を確認し、次になにを行動するべきかを整理し、もう一度踏み出そう。
最後に、転職エージェントを利用しつつ、希望の会社に転職できることを祈ります。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
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