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  • 執筆者の写真アルノ

部下育成の秘訣:私が学んだ教育のノウハウ(部下の気持ち編)

2024.06.29

上司は部下を育てたい。

 

部下だって多くの場合、自分が成長したと思っている。

 

両者の思いは一致しているにもかかわらず、そこにはなぜか歪が生じる。

 

その原因は、両者の思いが、分かりあえていないからではないだろうか。

 

今回は、部下の教育に対する前回の「上司の心構え」に続き、「部下の気持ち」について語りたい。

 

 

私のある失敗例

以下は私が部下に仕事を依頼した時のやり取りだ。

 

1週間程度の期限を切って仕事を依頼したときに、やっている様子がないので「進捗はどうだ?」と尋ねると「まだできてません」との事。

 

「期限通りできそうか?」と確認すると「大丈夫です?」という返事。

 

しかし後日、もう一度このやりとりをすると、そのことで彼は精神的に追い込まれていった。

 

この時、私は期限通りに仕事をしてほしくて、進捗の確認をしただけなのだが、彼はどのように思っていたのだろうか。

 

一度引き受けた以上、できませんと言えなかったのかもしれない。

 

何度も確認され、信頼されていないと思ったのかもしれない。

 

そもそも、最初からできないと思っていたのかもしれない。

 

そう考えた時、私ができなそうと感じた時点で、一緒にやり方を確認するなど、もう少し具体的に関わった方がよかったのかもしれない。

 

この例は極端かもしれないが、実際にこのような人もいるということを認識しなければならない。

 

 

若手社員は上司のあなたにビビっている

上記の例から分かるように、部下は上司に対して思っている以上に緊張し、話しかけづらいと感じている。

 

上司の指示が聞き取れなかったり意味が分からなかったりしても聞き返せない程に。

 

従って、少しでも怪訝そうな表情や、分からなそうな表情をしていたら、声をかけてあげたほうがよい。

 

すると、いろいろ心配事を話はじめたりすることも多い。

 

我々は、部下の愚痴を言う前に、思いやりの心を持っていくべきなのである。

 

 

分からないことを整理させる

部下が仕事を指示されたときに、何が分からないかが分からなかったり、何からすればいいかが分からなかったり、といった場合がある。

 

若手が仕事を覚える為に、はじめにするべきことは、何が分からないかを具体的に整理する事。

 

・図面の記号が分からない

・建築用語が分からない

・工法が分からない

 

そしてそれらを一つずつ確実に調べる事。

 

ネットで調べたり、同僚に聞いたり、過去の物件の書類を調べたり、その一つ一つの積み重ねが技術力となる。

 

このようにして、部下が具体的に何に悩んでいるかを理解し、打開方法を具体的に教えてあげるとよいだろう。

 

 

具体的に指示しないと分からない

キーワードは「具体的に」だ。

 

例えば上司から「掃除しておけ」と言われてもどの程度まですればいいのか分からないので、自分なりにやると上司がきて「全然できてねぇ」となる。

 

少しやってみせて「これくらいまで掃除しろ」と言ってもらえると分かりやすい。

 

また「書類を100部折り込んで」と言われても5部ずつまとめて折るような精度でいいのか、一部一部、爪で丁寧に織り込んだほうがいいのか分からない。

 

2部3部やって見せて「この程度丁寧にやって」と言われれば分かりやすい。

 

お分かりだろうが、試されているのは部下でなく、上司の指示方法なのである。

 

 

言ってはいけない事

また部下に対し、決して言ってはいけない言葉がある。

 

例えば「そんな事も知らないのか」。

 

これを言うと部下は、二度と質問をしなくなる。

 

その一言のせいで部下の成長が遅くなるのだ。

 

部下を育成するどころか、部下の成長の妨げになるような、上司ならもはや老害と言われても致し方ない。

 

 

なぜそうするのか理由まで教える

技術力や知識という面では、ある事象、ある納まりなどについて、どうのようにするのが正解かを教えても、その理由や、それをしないと、どうなってしまうかを教えない場合が多い。

 

例えば「屋外に設置するボックスは亜鉛メッキかステンレス製にすること」と教えても「そうしないと錆びる為」まで教える人は少ない。

 

仕様書なども、そのように理由まで記載されていないので、分かってもなぜそうするかは分からない。

 

そのような知識は部下としては、理解はしても納得はできない場合が多いだろう。

 

そういう教え方をされ続けると、下請け業者や職人さんに指示はできても、その理由は知らないという極めて浅く、薄い知識になってしまう。

 

この少しの差が積み重なると大きいものになってしまうのだ。

 

 

いくつかの例を見てきたが、それらすべてを通じて言えるのは、上司が部下の気持ちに立つことができるかどうかということであろう。

 

人の気持ちを想像できる人、そして想像しようとする人が、部下の教育に成功する人と言えるのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

この記事はこの人が書いています。

  

施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。

 

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