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  • 執筆者の写真アルノ

ブロガー、ユーチューバーが「建設業の闇」を晒す理由

2022.08.13

ネットや、動画サイトを見ていると建設会社のことをほめたり自慢したりしている人は皆無といっていい。


そういう私も今まで投稿したブログをみてみると8割がたネガティブな内容だった。


なぜそうなるのだろう。


ただでさえ少子高齢化社会なのに、これでは若い人がますます建設業界に入らなくなってしまう。


その理由と対策を考え、何とか建設業界が盛り上がるようポジティブマインドに持っていきたい。


まずは自分から。



建設業の働く環境のイメージが悪い

そもそも建設業界のイメージが悪い。


例えば現場監督は長時間労働やパワハラがひどいとか、職人さんは夏暑くて冬寒いとか。

たしかに私がこの業界に入った20世紀末は、そんな感じだった。


その時の私は社会人になりたてだったので、建設業界だからひどいとか、他の業界はどうだろうとかいう思考はなかったし、実際に日本社会全体がこのような感じだったのではないだろうか。


しかし、確かに言われてみれば同じ支店に配属になった同期8人中2人が1年以内に辞めていた。


そしてそのイメージが悪いまま21世紀も中盤に差し掛かかろうとしている今まで続いてしまっている。




建設業界は社会の底辺のイメージ

建設業界自体が底辺職業の集まりのイメージがつよい。


しっかり勉強しないと、ああなっちゃうよと世の親たちに底辺代表のたとえにされたり、動画サイトなどでよく見かけるスカッと系の動画などでしてやられる人の末路が、女性は夜のお仕事、男性は建設業がであったり。


「会社をクビになった彼は再就職もうまくいかず、毎日工事現場で働いているとのウワサ」とか。


この底辺イメージを何とかせねば業界全体のイメージ向上につながらない。




恐い人が多いイメージ

工事現場には恐い人が多いイメージ。


現場監督がパワハラで心が病むというのももちろんだが、職人さんや親方は常に怒っている印象が社会にはある。


もっというとチンピラ、ヤクザに準じる人達がいるというイメージすらありそうだ。


会社名に「〇〇組」としている会社も数多くあるからだろうか。


昔、いなかの工事現場から女性事務員さんが車で帰る途中で交通事故に会い、相手の車と話しをしていると後から現場監督達が車で通りかかり、その女性事務員さんに「大丈夫?ケガはない?組の事務所には連絡した?」と言って相手の方をビビらせたとか。




ネガティブな内容はPV数、再生数が上がりやすい

動画サイトは過激な内容の方が視聴者の興味をひきやすく、再生回数も伸びやすいというのはたしかだろう。


そうなるとタダでさえイメージの悪い建設業界のいい所をわざわざブログや動画にしてもあまり意味がないものになってしまう。


必然的に建設業界の悪い部分にクローズアップした内容が多くなり、ますます建設業界の悪いイメージが広まってします。




実際の建設業界

では、実際の建設業界はどうなのだろうか。


昔ほどではなくなったとはいえ、たしかに現場監督の働く環境はいまだに厳しく長時間労働やパワハラなども少なからず残っているし、外で働く仕事である以上、職人さんが働く環境も夏暑くて、冬寒いのは変わらない。


しかし今、環境は急速に変わりつつある。


土曜日、祝日は働くのが当たり前の工事現場において4週8閉所、つまり1カ月の内8日は工事現場を全休にしようという運動が業界全体として起こっている。


また、国土交通省を中心に職人さんの給料を上げようとの動きもここ数年活発になってきている。


ここ数年、労務単価が上がってきており、それは今後徐々に職人さんの給料に反映されていくと思われる。


これらが実現し建設業界全体が変わってきた時「建設業の闇」という言葉はなくなっていくのかもしれない。


しかしそれはまだ、しばらく先になりそうだ。







 

この記事はこの人が書いています。


施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工管理技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。



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