2022.02.12
みんなの憧れ、タワーマンション。
ステータス、夜景、セレブな生活、なんと優雅なイメージだろうか。
しかし、待ってほしい。
本当にそうであろうか。
勝手にいいイメージばかり想像しているのではないだろうか。
今回は社会的動向、実際に住んでいる方の声などから実際のタワーマンション生活に踏み込んでいく。
タワマンの定義と最近の動向
タワーマンションの定義は一説には階数20階以上、高さ60m以上と言われているそうだ。
東京オリンピックが終わっても依然として東京、首都圏ではこれでもか!というくらいタワーマンションが雨後の竹の子の様に建っている。
その販売価格も、もはや億ションは当たり前となっており、最近ウチの会社で建てた都内のタワーマンションも最上階の富士山がきれいに見える部屋の販売価格はなんと5億円超え!
いったいだれが買うのだろうか。
億ションなどはバブル時代でさえめずらしかった。
それが今では当たり前になっている。
それだけお金持ちが増えているのだろうか。
それとも格差社会が進んでいる証左なのだろうか。
あるいは投資目的で購入する外国人が増えているのだろうか。
いずれにしても数多く建てられ続けているのが現状である。
東京23区タワマン棟数ランキング
タワーマンション=お金持ちが住む、ということは誰もが認めるところだろう。
つまり、タワーマンションの棟数がそのままその地域のお金持ちの人数をほぼ反映することになると言える。
ではどの行政区にタワーマンションが多く建っているのだろうか。
あるサイトに記載されていた東京23区のタワーマンション棟数ランキング1位~10位を引用してみよう。
1位 港区
2位 江東区
3位 品川区
4位 中央区
5位 新宿区
6位 荒川区
7位 豊島区
8位 大田区
9位 千代田区
10位 渋谷区
トップは誰もが納得のセレブの街、港区、次点には最近土地価格が急騰し、タワーマンションが林立している豊洲地区を擁する江東区、それに続いて品川区、中央区、新宿区とくるのは、なるほど納得だ。
今後もどんどん建設計画があり、われわれ庶民からしたらいったいどこにそんなにお金持ちがいるのだろうと、いぶかしんでしまう状況だ。
最新のタワマンでの生活は?
昔のタワーマンションはいろいろな不便な点が見られたが、最近のそれは不便を解消するような造りになっているようである。
最新のタワーマンションに住んでいる方々の意見をブログ等で拝見すると以下のような感想がみられた。
※タワーマンションに住むメリット
・立地がいい …駅近の立地が多いようだ
・高層階は眺望がいい …タワマンを購入する最大の理由がこれ
・サッシが大きい …解放感が半端ないとのこと
・セキュリティが安心 …何重もの対策がされている
※タワーマンションに住むデメリット
・そもそも販売価格が高い …これは仕方ない
・管理費、修繕積立費も高い …3万円超もざら
・駐車場が確保できない …高いしそもそも台数が少ない
・一度下に降りた後の忘れ物の絶望感 …発狂しそうになるそう
・宅配が玄関まで届くのが長時間かかる …ピンポンから玄関まで30分かかる事も
・洗濯物が外に干せない …景観上、強風の為、ベランダがない等
・雨が降っているのが分かりにくい …雨音がしなく降りた後に傘を取りに
・外出が億劫で人に会わず鬱っぽくなる …人として、これが一番いやです
以上のメリット、デメリットを考えると私が考えるタワーマンションに住むときのお勧めは庭付きの1階だ。
キレイな夜景は見えないが夜景はすぐに飽きるし、高層階に比べて販売価格や管理費、積立費が安いし等、上記のデメリットの多くが発生しない等の理由からだ。
ちなみに昔のタワーマンションにあったが今は解消されている場合が多い問題点は以下となる。
※タワーマンション都市伝説
・高層階ヒエラルキー …最近はそもそも人との付き合いが薄い
・エレベーターがなかなかこない …最近は台数を増やした設計になっている場合が多い
・地震でおおきく揺れる …免震構造のタワーマンションが増えている
タワマンバブルはいつまでつづくのか
ここまで多くのタワーマンションが建設されると、どう考えても供給過多である。
いくらお金持ちが増えているといっても限界がある。
昨今のタワーマンション建設ラッシュは異常であり、それはあたかもバブル時を彷彿する雰囲気すら感じさせる。
おそらく不動産会社は、近い将来売れなくなる時を見通して、今の内に多く販売しようと考えているのではないだろうか。
購入者側としての私の個人的な考えを述べさせてもらえば、現状の高価なタワーマンションは購入するべきではなく、近い将来くるであろうタワマンバブルが弾けた後に購入するべきだ。
もし、すぐにタワーマンションに住みたいならば、分譲ではなく賃貸で住むとよいであろう。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
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