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現場監督を続ける為のストレス克服方法

  • 執筆者の写真: アルノ
    アルノ
  • 2022年6月11日
  • 読了時間: 5分

2022.06.11

現場監督を続けるにはストレスとどう付き合うかという問題はとても大切だ。


どんな仕事でもストレスはあるだろうが、現場監督はストレスの代名詞とも言われるくらい顕著である。


実際に現場監督が心の病気になったり、それにより自死におよんだりすることも残念ながらないわけではない。


従って今回紹介するストレスの克服法を実践すれば、多くの職業にも応用できると考える。

今そのような状況でなくても、もし自分が将来そうなってしまった時の為に一読の価値があると思う。


ぜひ参考にしてほしい。




現場監督はストレスとの闘い

多くの人がご存知の通り、現場監督という仕事は毎日が不安やストレスとの闘いだ。


常に失敗できない仕事に追われ、まるで綱渡りを年中おこなっているかのようだ。


不安の内容こそ違え、若い現場監督も現場所長も少なからずそのような悩みを抱えている。

例えば以下のような具合だ


若手現場監督のストレス

・仕事量が多すぎて終わらない

・自分の段取りがうまくいくだろうか

・今の段取りで工程通り進むだろうか

・段取りが悪く職長さんに怒られてしまう

・失敗したら先輩や上司に怒られる

・段取り忘れはないだろうか

・納まりはこれでいいのだろうか。


現場所長のストレス

・次の工種の段取りはできているのだろうか

・若手が思うように動いてくれない

・若手が失敗して思わぬ出費がでないだろうか

・施主や設計事務所が無茶ばかり言って困る

・きちんと追加工事のお金はいただけるだろうか

・現場の予算が足りない

・会社の締め付けがきつい


これらは一部だが、特に段取りや予算に関しては失敗できないことなので、その不安はとても大きく、かかるストレスも相当なものとなる。



ストレスを溜めるとどうなる

では、ストレスを溜め続けるとどうなるのだろうか。


まず、仕事をしていない時も仕事が頭から離れなくなる。


次に、何をしていても不安感が常につきまとう。


そして、これを私は自分の中での危険信号としているが、夢に仕事がでてくるようになる。


私はそこで何らかの対応をするので経験はないが、おそらくその先までいくと心の病となるのではないだろうか。


そういう意味では「こうなったら末期症状だ」という自分の限界を知ることはとても大切なことなのかもしれない。


では、末期症状がでた、あるいはでる前にそれに対してどのようにアプローチすればよいのだろうか。


以下に三種類の方法を紹介する。



ストレスの解消方法を持つ

もっとも一般的な方法は自分自身のストレス解消法を持つことだ。


ストレスに対して有効な解消方法は以下のようなものがある。


・充分に睡眠をとる

・飲酒をさける(睡眠が浅くなるため)

・適度な運動をする(ストレス発散と共に眠りが深くなる)

・毎日ゆっくり湯船に浸かる

・規則正しい生活をする

・趣味を持つ

・複数のコミュニティを持つ


上記から分かるように睡眠はストレス解消に極めて有効な方法だ。


心の病をもつ方の多くは飲酒の習慣があるそうで、禁酒と散歩と規則正し生活をすることによりしっかり睡眠をとることで多くの方の症状が改善するとのエビデンスもあるようだ。

また湯船に浸かった後、一時間半後に床につくと深い眠りにつけるとの研究結果もあるので実践する価値がある。


また複数のコミュニティを持つことも大切で家庭と職場と第三のコミュニティを持つ人は心の病になりにくいとも言われている。


ボランティア、趣味、スポーツ等のコミュニティに積極的に参加することもお勧めできる要素だ。



ストレスの元を断つ

次にストレスの元を断つという方法だ。


ストレスを感じるなら、その元がなくなれば解消する必要がなくなるのは自明の理だ。


例えば「仕事量が多すぎて終わらない」がストレスの原因ならば、同僚に仕事の一部を引き受けてもらう、段取りよくこなせるように工夫する、効率化の工夫をする。


「若手が失敗して思わぬ出費がでないか」が不安なら、信頼できる部下にその若手の指導をまかせる、段取り抜けやミスがないようなチェック体制、ルール作りをする、といった具合だ。


ただし、ストレスを元から断つことはできる場合とできない場合がある。


まずは、なくすことはできないか、軽減する方法がないかと思索することが大切である。



ストレスを感じなくする

最後はストレスを感じなくするという方法だ。


これは極めて有効な手段だ。


「心配ごとの90%はおこらない」という有名な言葉があるがこの意味は、心配ごとはおこらないから対策をしなくてよいということではなく、充分対策をしたならあとは余計な心配はしないと割り切れと、とらえるべきだ。


例えば「段取り忘れはないだろうか」という心配であれば、忘れがないかを徹底的に考えて、できる段取りをすべてした後はそれについての心配は一切しないということ。


もう少し突き詰めると「過去の心配、未来の心配はしない、今の行動にのみ全力を尽くす」つまり、過去の行動の結果がどうなるかの心配をしない、今は未来の対策、段取りを全力で行う、そして未来にどのような現象が待ち構えているかという心配はしない。


これを実践できるようになればストレスは大幅に軽減される。


このことに関してはD.カーネギー著「道はひらける」に詳しいので一読してほしい。



上記に挙げた三種はどれか一つを行えばよいというより、各々をできる範囲で自分の生活習慣に取り込むということが大切だろう。


心がけてほしいのは、実践するという意識ではなく生活習慣に取り入れるという意識だ。

ぜひストレスに翻弄されない生活を手にいれていただきたい。






 

この記事はこの人が書いています。


施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工管理技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。



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プロフィール
  • さえずり

複数の施工管理技士受験を通し、

その勉強法を配信するとともに

お勧めテキストを紹介します。

また、建設業界における転職経験から

建設業におけるお勧め転職情報も紹介していきます。

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