2022.02.19
建設業界のわれわれに限らず、世の大多数の人が年収を上げたいと思っているだろう。
お金はあればあるほどいいと思うのがわれわれ庶民のサガである。
しかしながら、調査によってバラつきはあるものの年収1000万円になるとそれ以上あがっても幸福度が上昇する事はないらしい。
そればかりかなんと幸福度は減少していくそうだ。
年収1000万円の人より年収1億円の人の方が幸福度が低いという調査すらある。
いずれにしても平均年収460万円、年収中央値430万円(金額はいずれも日本人全体)のわれわれ一般庶民にとっては関係の薄い話で、ほとんどの人が年収1000万円を目指して年収を上げたいと思うだろう。
ではどうすればいいか、マグロ漁船に乗れば数年で年収1000万になるとかそんな事は言わない。
建設業の人が現実的かつ手っ取り早く年収を上げる方法を紹介する。
建設業の人ができること
建設業界なかんずく建築に携わる人ができる事は、建物を建てることだ。
設計事務所、ゼネコン、サブコン、専門工事会社、職種はそれぞれあるが、どの職種においても建物を建てる仕事に従事する、逆にいうと、それしかできないというのがわれわれだ。
そんなわれわれがどうしたら年収を上げられるか。
腕を磨く、技術力をつける、同僚を蹴落とす、上司に媚びる等、さまざま考えられるが、いずれも即効性はなく、上がるとしても大幅アップはなかなか見込めないのではないだろうか。
業界によって平均年収が大きくちがう
社外に目をむけると、建設業界の中でも、職種によって平均年収は異なるが、実は業界が変わるとさらに年収の違いは大きくなる。
建設業界より年収が高い業界というと、金融業や保険業、メーカー、総合商社などがあり、建設周辺の業界としては不動産業などが挙げられるだろうか。
このような業界においては年齢が40代50代ともなると年収1000万円超えは普通にある。
年収をあげるにはこうするべし
建設業界より年収が高い他業界を知ったところで、なんの役にもたたないと思うかもしれない。
ところが、そうでもないのだ。
われわれは知っている。
人は生活のほとんどの時間を建物のなかですごしている。
自宅はもちろん、職場や娯楽にいたるまで。
その建物はすべて建設会社があらゆる業界の施主から発注されて建てている。
もう少し詳しく言うと、あらゆる業界において、ある程度大きい会社であれば、不動産部門、建設部門等の自社の建物を建てたり、管理したり、修繕したりする部署がある。
その部署に転職する事ができれば、われわれはあらゆる業界に転職することが可能となる。
つまり、平均年収の高い他業界に転職することができるのだ。
武器になるのは資格
ではその為に必要なものはなんだろうか。
そう、資格である。
転職エージェントに登録している私には、建設業界からの求人はもちろんだが、他業界の建設関連部署の求人がくることがある。
その求人には必ず必須資格として「1級施工管理技士」もしくは「1級建築士」との記載がある。
他業界の会社が技術力たしかな建設関係者を探す手段は資格なのだ。
1級建築士はハードルが高いとしても、1級施工管理技士さえ取得していれば年収の高い業界に転職が可能だ。
特に建設周辺業界である不動産業、ディベロッパーなどは建設関係者の求人数も多く、年収も高いという非常に狙い目な業界だ。
転職が成功すれば今より100万円単位で年収が上がることは間違いないだろう。
1級施工管理技士を取得してディベロッパーに転職し年収1000万を目指す。
これは決して夢物語ではなく、現実として可能な選択肢なのだ。
ぜひ、検討してみてはいかがだろうか。
以上はあくまでも「手っ取り早く」を考えた場合なので、転職する時に大切な、将来性のある業界、待遇がよい業界、安定性のある業種、仕事のやりがい等はまったく考慮に入れてない。
いざ転職する場合には年収は一つの大切要素として考え、さまざまな面から自分にあった会社を考える事がいいだろう。
リンク
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
Comments