2021.07.10
私は建設業界の転職において、ブログやツイッターで1級施工管理技士を取得した後、高年収、好待遇の転職を勝ち取る事を推奨している。
しかしながら施工管理技士の平均年収を各種サイト等で調べてみると、それほど高年収でないようにみえる。
そういう点で考えると1級施工管理技士があるからといって実際に高年収の転職は可能なのだろうか。
検証してみる。
施工管理技士の平均年収
施工管理技士の平均年収を調べてみると、その年や資格の種類、サイトによっても多少のバラつきがあるが、おおよそ次のようになる。
正社員の場合 年収にしておよそ400万円~600万円
派遣社員の場合 年収にしておよそ350万円~450万円 (時給1500円~2000円)
また各業種によって正社員でも以下ように年収が異なるようである。
プラント 750万円前後
ディベロッパー 650万円前後
ゼネコン 650万円前後
建設コンサルタント 600万円前後
サブコン 600万円前後
ハウスメーカー 600万円前後
専門工事会社 550万円前後
業種としてはプラントが頭一つ抜けて高年収のようであるが、平均してみてみると施工管理技士を持っているからといって、それほど高年収というわけではないように見える。
上記の年収はあくまでも施工管理技士の平均年収であり、1級、2級を問わず施工管理技士全体としての金額であるので1級施工管理技士所持者に限ると、もう少し上がる事になるだろう。
施工管理技士の転職事情
では、肝心な転職時に1級施工管理技士を所持者ではどうであろうか。
1級施工管理技士所持者は、年収を語る以前にまず、転職できる職種や会社が大きくひろがる。
逆にそもそも企業側の求人の資格条件として1級施工管理技士と記載している会社も多い。
ここで注目したいのは求人の資格条件で1級建築士と記載している会社は少なく1級施工管理技士と記載している会社が多いという事である。
両者の資格の難易度としては間違いなく1級建築士だろう。
しかしながら建設業界において広く必要とされているのは1級施工管理技士である。
私が1級施工管理技士の取得を推奨する理由の一つだ。
転職時の年収
いよいよ、1級施工管理技士の転職時における年収にせまろう。
私は今、私自身が登録している転職エージェントに対し、紹介してもらう企業は年収1000万円以上と伝えているがそれでも頻繁に求人の情報が入る。
その際、求人の資格条件としてたいていの場合「1級建築施工管理技士」「1級電気工事施工管理技士」「1級管工事施工管理技士」のいずれかの記載がある。
ちなみに「1級電気通信工事施工管理技士」は新しい資格だからであろうか、資格条件として記載している企業はまだみたことはない。
また、年収1000万円以下の会社では資格条件がない場合も多い。
資格条件に1級施工管理技士がある場合の年収は、私の肌感覚として600万円~1000万円が平均といったところである。
この金額はあくまでも求人の平均の金額で、高額の求人となると1500万円や2000万円といったものもある。
1級施工管理技士を取得し、つまりあせらずじっくり転職活動をすれば、現職より年収アップが大きく期待できるという事になる。
複数取得で希少度アップ年収アップ
私は4種類の1級施工管理技士を取得しているが、複数資格を取得していれば企業側からすると希少価値があがる事はいうまでもない。
4種類とまではいかなくとも2種類の1級施工管理技士があればかなりの希少価値がある。
実は、そうなると求人の内容も変わってくる。
ただの求人ではなくなり、企業側から書類選考はとばしてぜひウチの面接を受けてくださいという案内がくる。
つまり複数の1級施工管理技士を所持するという事は、企業が積極的に求めるような人材になるという事なのだ。
1級施工管理技士の威力、影響力がよくわかるであろう。
以上の事から分かるように、1級施工管理技士の平均年収を考えると、取得する事により会社の待遇がよくなる事もあるかと思うが、その本当の威力を発揮するのは転職時である。
もし建設業において転職を考えている、または将来転職しようと思っているならば最低1種類、できれば複数の1級施工管理技士を取得する事をお勧めする。
その事により、実際転職する時には年収1000円超も決して夢ではなくなる。
施工管理技士勉強方法 へのリンク
建設業の転職 へのリンク
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
Comments