2021.06.12
私は1級施工管理技士を4種持っているが、それは決して楽に取得したわけではない。
苦労を重ね、失敗を重ね一つずつ取得してきた。
その結果の4種取得なのだが、複数取得してみてその威力を実感した経験もある。
そんな苦労話、失敗談等をご紹介する。
学習の習慣を身につける事を決意
初めて1級施工管理技士を受験したのは25歳、学科試験の会場に入った時けっこう年配の方が多くてビックリした。
そして試験の合間の昼食時間に喫煙所でタバコ吸いながら勉強している年配の方の多さにまたビックリした。
資格試験とは若い世代が受けるものと勝手に思っていたのだ。
それら驚きの経験から私は二つの事を決意した。
・この試験会場のおじさんのような歳になる前に必要資格を取得しよう
・この試験会場のおじさんたちのように年配になっても学習する事を忘れずにいよう
この二つの決意から一つの結論を導きたした。
「生涯、学習する習慣を身につけよう」
ちなみに私が40代に入って新設された1級電気通信工事施工管理技士を受験した時は、私を含め9割がおじさんだった。
学科免除なのに申し込み忘れ
初めて受験した1級施工管理技士の試験で学科試験は合格したが、実地試験は不合格だった。
その場合、当時は翌年のみ学科試験が免除になるのだが、免除による申し込みの為の案内ハガキが届いた。
その時、ちょうど現場が忙しく申込みを後回しにしておいた結果、すっかり忘れてしまい気が付いたら申込み期間が過ぎてしまい受験する事ができなかった。
そして翌年にまた学科試験から受験する事になってしまった。
私の1級施工管理技士受験は苦い失敗からはじまった。
上司の応援
ある1級施工管理技士の試験を受けた時、上司が「よし、受かったら合格祝いで飲みに行こう」といってくれた。
しかし、試験の結果は不合格だった。
飲みに行こうと言ってくれた上司は不合格にもかかわらず飲みに連れて行ってくれた。
「合格祝い」ではなく「残念会」だったが。
その上司は結局、飲みにいく理由があれば何でもいいのだなと思ったが、応援してくれている気持ちはうれしかった。
翌年、その試験に無事合格した。
受験の為のモチベーションの上げ方
その当時、会社の朝礼で朝礼当番が一言話をする慣習があった。
1級施工管理技士を受験予定だった私は朝礼で部署内約20名の前で受験を宣言した。
宣言したのは
・宣言する事により自分を追い込む為
・合格時に称賛されるイメージを持つ為
・試験直前に堂々と有給とる為
という3つの理由があっての事だ。
その年、見事学科突破、しかし実地試験は不合格。
作戦や小細工も大切だが、しっかり勉強する事が大切だと学んだ。
40歳を超えると勉強が大変
3種の1級施工管理技士を30代で取得していた私だが、40歳を過ぎて「1級電気通信工事施工管理技士」なるものが新設された。
会社から受けるよう指示があったので、久しぶりの資格試験にモチベーションを上げて勉強をはじめた。
しかし、勉強をはじめて焦りが生じた。
テキストを1ヶ月かけて1冊勉強し、さぁ2周目だとテキストを初めからもう一度勉強しようとしたとき、その内容が全く記憶に残ってなかった。
大切なところに赤線が引いてあるのだが、その赤線を引いた事すら記憶になかった。
「なかなかいい箇所に線を引いているな。誰だ、ここに線を引いたヤツは」
といった具合だ。
焦った私は記憶に定着させる事に重きを置くことにし、流し読み反復学習法を身に着けた。
そして何とか記憶に定着させ学科試験に合格した。
20代と40代では記憶の定着が全然違う事を思い知らされたと思うと共に、20代の頃にこの学習法を知っていたらもっと楽に資格が取得できたのにと思った。
1級施工管理技士の威力①
ゼネコンから発注者に転職する時の面接で履歴書の資格欄に1級施工管理技士をはじめその他の資格を羅列していた。
当時3種の1級施工管理技士を取得していた私に対し面接官が「資格すごいねぇ、実績も申し分ない」と言ったあとしばし雑談をして面接はそれで終わってしまった。
入社試験の結果は見事合格。
私は1級施工管理技士の威力を感じた。
1級施工管理技士の威力②
私の名刺には3種の1級工事施工管理技士を記載している。
現場がはじまると、名刺交換をして多くの場合に「資格すごいですね」と言われ、その後の打ち合わせでは実力以上の期待感で発言を求められる、そして焦る、という一連のルーティーンがある。
しかし逆に、私の言葉の説得力が増しているという側面もある。
私はそれを経験するたびに、1級施工管理技士の威力を感じる。
1級施工管理技士の威力③
私の部署では2年後に9個上の先輩を出し抜いて私が昇格するというウワサがある。
その先輩に施工管理技士の資格がない事が大きな要因の一つのようだ。
資格の有無はこういうところでも影響してくる。
あくでもウワサなのだが、そのようなところでも1級施工管理技士の威力を感じる。
以上、私が経験した1級施工管理技士にまつわるエピソードだ。
はじめは何気なく受験したのだが、こうしてみるといろいろな影響を与えられている。
エピソード自体に意味はないのでおもしろおかしく読んでいただけたなら幸いである。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
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