2021.05.22
私は、1級施工管理技士を4種類取得している。
なぜ、そんなに持っているのか。
理由は一つではないが、今回は私が考えるその希少性、稀有性について述べ、取得する事のその本来の目的を詳らかにしていきた。
プロ×プロ=プロプロ?
私が1級施工管理技士を複数取得した大きな理由の一つが稀有の存在になるためだ。
誰かが言っていたが、10年間一つの仕事を続ければその道のプロになる。
仮にそれが、1万人に一人の人材としよう。
しかし、そのままその職業を更に10年続けていても稀有な存在になれない。
そうではなくその後、他の職業を10年続けたらどうなるだろうか。
二つの道のプロという人材は10万人に一人の稀有な人材と言える。
これを建設業で置き換えて考えると次のようになる。
建設業従事者が仮に600万人いるとしよう。
建設業で仕事をする人は日本の中では1億2千万分の600万人。
つまり20人に一人の存在だ。
その内、1級建築施工管理技士を取得している人は30万人だとすると400人に一人の存在となる。
さらに三種類の施工管理技士を取得すると320万人に一人の稀有な存在となるのだ。
どうだろうか、複数取得することによる希少性が分かってもらえるのではないだろうか。
ちなみに数値は、仮の値なので、正確性は問わないでいただきたい。
あくまでも、たとえばの話しだ。
複数取得しやすい
さらに施工管理技士はその試験の特性から複数取得しやすい試験と言える。
各試験によって若干の誤差はあるが、専門分野の試験範囲はなんと、たった25%前後しかない。
逆にいうと試験範囲の約75%は各試験共通の試験範囲なのだ。
つまり、一種類合格できれば、二種類目以降に勉強する必要があるのは、25%前後の専門分野だけでよく、残りの約75%は軽く復習して過去問をやっておけば十分合格できるという試験構成なのだ。
実際に私も四種類の内、三種類の施工管理技士を4年の間に取得している。
まぁ残りの一種類、1級電気通信工事施工管理技士は最近取得したので、老化による記憶の定着不良と老眼と戦いながら必死に取得したのだが。
社内評価も市場評価もアップ
1級施工管理技士は会社が大きな工事を請け負う場合や、営業所を開設する時に必要になる資格なので、小規模の会社であればその価値はさらに大きい。
大規模の会社でも官庁工事の入札時に会社のポイント加算される資格なので複数持っていると重宝されるだろう。
ただスーパーゼネコンでは持っていて当然となってしまうが。
転職市場においても1級施工管理技士を持っていると年収アップが見込める。
複数取得者であればさらに年収も上がるだろう。
四種類取得している私は、登録している転職サイトからからくる求人は年収1000万越えがたくさんくる。
その希少性がよく分かるのではないだろうか。
まずは一種類取得しよう
複数取得にはさらに大切な意味がある。
それは、継続学習の習慣化だ。
学習する習慣のある人はつよい。
それは例えば平日、休日と1週間に計10時間20時間と勉強する人と、毎晩テレビを見ながら晩酌にビール、休日はパチンコをしている人の10年後20年後を想像しただけで分かるのではないだろうか。
ぜひ継続学習の習慣をつけたいものだ。
継続学習する習慣がないこの日本にとって、社会的に成功する事はイージーモードであると言ったら言い過ぎだろうか。
とはいえ、まずは一つ取得する事が大切だ。
なにより1級施工管理技士取得の本来の目的は学習による技術力の習得だ。
現場での経験はその一つ一つが自身の技術力になるが、学習は知識として急激に技術力を習得する事ができ、学習した事を現場で経験した時に、より理解が深まる。
さまざまな利点があるあるこの資格だが、本来の目的を見失わず学び、取得していこう。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
Comments