2020.08.05
1級施工管理技士試験の難易度と、合格の為に必要な勉強時間はそれほど大変ではない。
それはこの資格の大きな魅力のひとつでもある。
1級施工管理技士試験の難易度と勉強時間
1級施工管理技士試験の難易度は種類やその年によって若干の違いがあるが、合格率からその難易度を測る事ができる。
平均するとその合格率はざっくり学科試験が4~5割、実地試験が4~5割、1年で両方一発合格する為には2割程度の合格率となる。
ちなみに、学科試験を合格すればその年の実地試験に不合格でも次の年は学科試験を免除される。
合格の為の勉強時間はその人により、また勉強方法にも大きく左右されるが、学科試験は申し込みを済ませてから試験日までの約4か月で十分、実地試験は学科試験が終わってから試験日までの3か月で十分合格を狙える。
1級施工管理技士の受験資格
1級施工管理技士の受験資格は次のような条件がある。
・大学、専門学校卒「高度専門士」の指定学科卒で実務経験3年以上、指定学科以外卒で実務経験4年6ヶ月以上
・短期大学、高等専門学校、専門学校卒「専門士」の指定学科卒で実務経験5年以上、指定学科以外卒で実務経験7年6ヶ月以上
・高等学校、専門学校卒の指定学科卒で実務経験10年以上、指定学科以外卒で実務経験11年6ヶ月以上
・その他で、実務経験15年以上
1級施工管理技士を受験する為の実務経験
私は指定学科の大学卒なので、受験が可能となる為の実務経験が3年以上必要なので、入社4年目から受験ができる。それまでの3年間がもったいないので、消防設備士を受ける事にした。
消防設備士は、1級施工管理技士より難易度は落ちるので、資格試験を上司に「まずは消防設備士を受けてみては?」と勧められたのだ。
私は、「そうですね、施工管理技士の前に消防設備士受けますわ」という感覚だったのだが上司に「消防設備士ナメるなよ」といわれて甲種消防設備士1類を受験し、そして落ちた。
まぁ、なめていた私が悪いのだが、何とか2回目の受験で合格し、いよいよ1級施工管理技士に臨んだ。
なにが言いたいかというと、1級施工管理技士の受験資格を得るまでは時間があるので、有効に利用しようという話。
他の資格試験との難易度比較と施工管理技士の有益性
一般的な評価として、1級施工管理技士試験と他の資格試験の難易度を比べると、先に述べた「消防設備士」より少し難しく「1級建築士」よりはかなり易しいという具合だ。
そして私は1級建築士より1級施工管理技士に重きを置く。
その理由は、
・施工管理技士の方が容易に取得できる
・建築士は設計が取得する資格で、施工管理技士は現場管理が取得する資格である
・転職時において建築士と同等か、それ以上の評価をされる
複数取得を目指せる1級施工管理技士
私は1級施工管理技士を複数持っている。
専門分野は1つなのになぜそのような事ができるかというと各施工管理技士学科試験は「施工管理」や「安全管理」など共通する試験範囲が半分以上あるのだ。
逆に専門分野は2/5程度。
学科試験の合格ラインは6割正答なの専門分野にそこまで強くなくても十分合格を狙えるのだ。
1級施工管理技士を複数持てば現場でも転職時も圧倒的に重宝される。
1つ取得したらぜひ、2つ目もねらおう。
施工管理技士の勉強方法はこちら
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
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