2025.01.18
今年度も各種1級施工管理技士第二次検定の合格発表が終わり、いよいよ次年度の施工管理技士検定に切り替わろうという季節になった。
工事現場で働く人で受検資格があるなら、ぜひ挑戦してほしい資格だ。
その理由は、1級建築士ほどの難易度が高くなく、現場においては1級建築士より威力を発揮するからだ。
また、一つ持っている方は是非2つ目にも挑戦してほしい。
1つ目より簡単に合格できるからだ。
1級施工管理技士を4つ取得している私が、それがどのような威力を発揮するか、私が実感した経験を紹介する。
転職市場での影響
私は転職市場での自分の価値を測る為、転職エージェント2社に登録して常に求人情報を確認している。
求人紹介は年収1000万以上のものだけと設定しているが月に3~5社はくる。
その資格要件には必ず1級施工管理技士とある。
このことは1級施工管理技士を取得していると、求人数自体があがることを意味している。
そして、それは年収にも影響するし、求人の企業の規模にも影響するのだ。
転職時のエピソード
ゼネコンから発注者に転職した時の面接でのエピソード。
当時1級施工管理技士を3つ取得していた私に対し面接は以下のようなやり取りがあった。
面接官「資格すごいねぇ、実績も申し分ない」
私「ありがとうございます」
しばらく雑談…
面接官「では今日は以上」
そして面接は終了し、後日合格した。
面接は面接官が履歴書の資格覧と実績覧を見た時点で終了したとも言っていいだろう。
これが実績だけで資格がなかったなら、こうはならなかったに違いない。
1級施工管理技士の威力を感じたエピソードの一つだ。
資格と実力の関係
資格を取得していても仕事ができない人がいる。
そういう意味では、資格と実力はあまり関係ないかもしれない。
資格を持っていない人の言い分と言えば、資格で仕事をしている訳ではない、資格を持っていても仕事ができなくては意味がない等だ。
確かにその通りなのかもしれない。
しかし会社や一般社会は人の評価に資格の有無を重視する。
時には人生の大事な選択が資格の有無で決まる事さえある。
そう考えると資格取得は技術者の最低条件でありその上で仕事ができるようになるべき、と考えるのが妥当だろう。
そう考えると仕事ができても資格がない人は、技術者としての最低条件を満たしていないと言えるのではないだろうか。
資格を名刺に記載すると
私の名刺には1級(建築・電気・管・通信)工事施工管理技士と載せている。
名刺交換をすると多くの場合に「資格すごいですね」と言われその後の打ち合わせでは実力以上の期待感で発言を求められる。
そして、そこまで実力がない私は焦る。
こういうことが、今までに何回もあった。
1級施工管理技士の威力を知ると共に、実力をつけねばと決意する瞬間だ。
確かに、1級施工管理技士の取得が一つならここまではならないかもしれない。
しかし一つも持っていない人とでは、相手に与える期待感、安心感は各段に違うことは間違いない。
昇進にも大きく影響
私の部署では2年後に9個上の先輩を出し抜いて私が昇格するとの話がある。
その先輩に施工管理技士の資格がない事が大きな要因と推測している。
資格の有無はこういうところにも影響してくる。
ある程度の会社になると1級施工管理技士は持っていて当たり前になる。
早めに取ることを本気で考えるべきだ。
冒頭でも述べたように1級施工管理技士は1級建築士より難易度が低く、現場におけるその重宝度合はそれより大きい。
つまりコスパがいいのだ。
受検資格があるなら受けるべきであり、むしろ受検資格を経るためのキャリアを積むべきですらあると考える。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
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