2024.03.16
資格の取得に対するモチベーションの一つに会社の資格手当があるのではないだろうか。
実はこの資格手当、そのような制度がある会社とない会社がある。
また、手当の内容も手厚い会社とそれほどでもない会社がある。
各社それぞれの考え方があるのでそれは仕方のないことなのだが、手当がある会社とない会社は一定の傾向がある。
そのような点も含めて資格手当について考察してみよう。
SNSで見たある会社の例
建設業界における資格で、私がお勧めしている施工管理技士。
私も4種類の1級施工管理技士を取得している。
SNSで見たある会社は、1級施工管理技士取得していると月2万円の手当がでるそうだ。
仮に私がその会社の社員だとすれば、4×2万円=8万円の資格手当が毎月でることになる。
年間だと96万円!
なんと100万円近くも年収アップとなる。
すばらしい会社だ。
私の会社の資格手当
ちなみに実際の私の資格手当はどうかというと1級施工管理技士の資格手当は0円である。
その他にも各種資格を持っているが、私がもらっている資格手当は総額0円である。
前述の会社とのこの差はいったいなんなのだ。
現実は厳しい。
えっ?う、うらやましくなんてないさ。
会社の規模によって資格手当の傾向が見える
このような差はどうして生まれるのであろうか。
誤解を恐れず言えば、会社の規模が大きいほど、学力の高い社員が多い傾向がある。
その結果、大手ゼネコン、スーパーゼネコンなどの規模が大きい会社は、1級施工管理技士などの資格を持っている社員数も多く取得率も大きくなる。
むしろ、その程度の資格は持っていてあたりまえという感じで、逆に持っていないと馬鹿にされるくらいだ。
そのような背景から、持っていて当たり前の資格に対し資格手当などでない、となるわけだ。
逆に中小ゼネコンになると、会社としては取ってほしいが、その前に社員は受けるモチベーションが低い。
さらに取得しようとしても、合格に対する難易度が高く感じる。
そのような背景から取得率が低くなる。
そこで会社としては、資格手当を手厚くすることにより取得してもらおう、となるのだ。
ちなみに私は数度転職をしてきたが悲しいことに、すべての会社で資格手当は0だった。
1級建築士の場合
難易度の高い1級建築士となると資格手当格差は更に広がる。
難易度が高いこともあり、1級建築士を受ける方は、資格学校に通うことが多い。
すると資格学校で一緒に勉強をする同じクラスの方とも仲良くなり、合格したあとも飲みにいく機会があったりするそうだ。
そこで必ずでる話題が資格手当で、やはり会社の規模によって資格手当の金額は異なるようで、会社から合格祝いで100万円もらったり、毎月5万円の資格手当がでたりする人がいる一方、資格手当ってなんだっけ?というような人もいるそうだ。
まさに資格手当格差だ。
資格手当がでない会社
では資格がでない会社は取るだけ損なのかというと、そういうことでもないようだ。
なぜなら資格手当がないような規模の大きな会社は、もともと給料が高いともいえるからだ。
また会社によっては、資格を取得してないと、管理職に昇格できないなどの制限があったりするそうだ。
そう考えると、資格手当があろうがなかろうが、取得するべきということになる。
以上を総合的に考えたとき、資格手当がある会社とない会社でどちらがいいとは、一概には言えない。
結論としては、どちらにしても自社の資格手当の有無にかかわらず資格取得を目指すべきだろう。
尚、その際お勧めする資格は施工管理技士だ。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
Comments