2022.02.05
先日、社内でこのような問い合わせがあった。
「1級施工管理技士に合格したら技士の資格証だけでなく技士補の資格証ももらえるのですか?」
「う~ん。よくわからないので問い合わせてみます」
個人的には技士の資格証だけあれば、技士補の資格証はいらないような気がするが、その辺の感覚は人それぞれだろう。
問い合わせた結果をブログでも報告。
第一次検定に合格して第二次検定に不合格の場合
令和2年度までは施工管理技士試験の学科試験(第一次検定試験)を合格したらその年、もしくは翌年の2回の内に実地試験(第二次検定試験)に合格しなければ、再び学科試験から受けなおす必要があった。
私が4種の1級施工管理技士を取得したのはすべてこの時期であり、しかもその内2種は1度、実地試験に不合格だったことから、翌年はカド番の緊張感のなか実地試験を再受験したものだ。
それが、令和3年度からは第一次検定試験を1度合格すればその後、第二次検定試験に何度不合格だったとしても再び第一次検定試験から受けなおす必要はなくなった。
何回でも第二次検定試験を受験できるのだ。
うらやましい限りである。
その背景には技術者不足の社会的背景と、実地試験が2度不合格だと、再び学科試験を受験する人が少ないという国土交通省の分析があったようである。
それに併せて、第一次検定試験の合格者には「施工管理技士補」という資格が与えられるようになった。
その資格証である合格証明書の交付手続きは以下のようになる。
第一次検定試験を合格した後に、国土交通省へ「合格証明書の交付申請手続き」を行う事により施工管理技士補の資格証(合格証明書)が交付される。
資格証の題号は「〇級技術検定(第一次検定)合格証明書」となる。
尚、この交付手続き申請には収入印紙2,200円分が必要だ。
第一次検定に合格して翌年以降に第二次検定に合格した場合
第一次検定試験に合格したものの、その年の第二次検定試験に不合格となり、翌年以降に再度第二次検定試験を受験し合格すると、はれて「施工管理技士」の資格が与えられる。
その資格証(合格証明書)の交付手続きは以下のようになる。
第二次検定試験を合格した後に、国土交通省へ「合格証明書の交付申請手続き」を行う事により施工管理技士の資格証(合格証明書)が交付される。
資格証の題号は「〇級技術検定(第二次検定)合格証明書」となる。
尚、この交付手続き申請にも収入印紙2,200円分が必要だ。
第一次検定、第二次検定を一年で合格した場合
では、第一次検定試験、第二次検定試験を一年で一発合格した場合はどうなるだろうか。
その場合は、第一次検定試験を合格した段階で「合格証明書の交付申請手続き」を行えば技士補の資格証が交付されるし、第二次検定を合格した段階で「合格証明書の交付申請手続き」を行えば技士の資格証が交付される。
つまり、技士の分だけ申請してもいいし、技士補と技士の両方を申請してもよいという事だ。
技士になってしまえば、技士補の資格は実質必要ないのだが、記念に両方の資格証がほしいという人もいるだろう。
両方申請する場合は当然、それぞれ2,200円分の収入印紙が必要だ。
尚、合格証明書の交付申請手続き方法の詳細については、合格した後に郵送される、合格通知書に記載してあるので合格したあかつきには確認してほしい。
また、会社によっては、技士補と技士にそれぞれ褒賞金が発生する場合もあるだろう。
自社が褒賞金をもらうにはどのような手続きが必要かを確認した上で、いただけるものはいただこう。
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施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
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