2021.11.27
私は本社勤務で数々の新入社員、中途社員の採用面接を経験した。
また私自身が実際に転職をして採用面接を複数回、経験してきた。
このような経験から両者の立場での気持ち、求めるもの、意識、ポイント等についてズレがある事をよく分かっている。
具体的には面接を受ける側としては、アピールしたいこと、言いたいことをつい意識してしまう。
採用する側の面接官としても聞きたいことがある。
両者の内容が合致していればよいが、ズレている事が多いのだ。
従って、面接を受けるにあたっては面接官が聞きたいことを準備し、答えることができれば採用される確率がおおきく上がるのは間違いない。
もちろん、面接対策に満点はない。
しかしながら今回の内容について、できる限りの準備をする価値はあるだろう。
情報分析力及び発信力 情報を的確に分析して的確に発信できるか
面接官が一番気にするのは、自分が聞いた内容に対して、きちんと答えているかである。
冒頭でも述べたが、面接を受ける側はどうしても準備してきたこと、アピールしたいことを言いがちになる。
その結果、面接官に聞かれた内容について答えていないどころか聞いてない事ばかりを言って終わるという場合が散見する。
これでは面接官に悪い印象を与えてしまうのは当然だ。
面接では、慌ててすぐ答えるより、少し間をあけて考えてから答えるようにするとよいだろう。
即戦力性 何ができて何をしてくれるか
ここからは具体的に面接で聞かれる内容について述べる。
面接官が採用の判断材料として求めることの一つが、この人はどのようなスキルがあり、入社した際にはどのような活躍が期待できるかである。
特にそのスキルを使った仕事をどれくらいの期間、行ってきたか。
そしてどのような成果を上げたか。
ここでみるのは、社内の「評価」ではない。
あくまでもどのような客観的「成果」を上げたかだ。
尚且つ、チームであげた「成果」と自分であげた「成果」だ。
なぜなら企業とは成果をもとめる場所で、社員に成果を求めるからである。
従って面接では「自分はどのようなスキルをつかってどのようなプロジェクトに参画し、どのような成果をあげたか」を明確に伝えられるようにする事が必要となる。
普遍性 入社して今までと同様、今まで以上に成果をだせるか
次に、入社後にあなたが身につけているスキルで前の会社と同様の成果、さらには前の会社以上の成果をあげる事ができるか。
特に今まで以上の成果を上げるには以前の成果が自分の経験として力になっていなければならない。
それを評価をする為に、面接官は今までの仕事の内容、スキルの内容、成果の内容と成果を出すまでの過程等を細かく聞き出し判断する。
従って面接では「自分のスキルを使って、どのように会社に貢献できるか」を明確に伝えられるようにする事が必要だ。
人間性 一緒に働きたいか
最後に面接官が判断するのは人間性である。
理屈でなくフィーリング。
言葉使い、立ち居振る舞い、服装、明るさ、表情、一言でいうと人間力。
面接では人事担当者だけでなく、入社した後に配属となる部署の長も一緒に参加していることが多い。
その人に「この人と一緒に働きたいな」と思わせることが大切なのだ。
面接の結果はほとんどの場合、面接終了後、直ちに面接官同士が協議し、その場で決定する事が多い。
再び集まって協議するのはスケジュール的に大変だからだ。
そしてその合否の判断は得てして人事担当者と配属部署長の判断で決まる。
人柄で合格を勝ち取ることは大切なスキルである。
従って面接では「丁寧な言葉使い、明るい表情、良い姿勢、清潔な服装、落ち着いた態度」等に注意するとよいだろう。
決して自分のありのまま臨んではではいけない、好印象を持たせる努力をする事が大切だ。
以上、面接官としての経験、実際面接を受けた経験から面接官が求める内容を踏まえた面接試験対策を述べてきた。
いずれにしても、面接はぶっつけ本番ではなかなかうまく行かない。
転職エージェントを利用し、面接の練習をするなど、事前の準備をよく行い、臨むべきであろう。
面接の際にはぜひ参考にしてほしい。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
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