2021.09.25
よく仕事を押し付けられ、それが断れず、連日残業して精神的に限界をむかえるという方の話を聞くことがある。
本来会社とは、それを利用して自分の生活の糧を築くとともに自己実現や社会貢献、誰かの為になることをするものだと考えるべきである。
言いかえると、決して会社の為に自分がいるのではなく、自分の為に会社があると考えるべきである。
逆に会社側からしたら仕事ができない社員、会社の為にならない社員は必要ないだろう。
両者の立場を鑑みたとき、自分と会社の利害関係が一致し、いわゆるwin winの関係にあることが理想である。
いち社会人として、会社や上司に対して卑屈になる必要はないし、逆に傲慢であってはならない。
その前提において、「仕事を押し付けられる人」について述べていこう。
まずは仕事をまかされる人になろう
会社にとって必要ない人はどのような人か。
それは仕事をまかせることができない人である。
そうでるならば若手社員は会社にとって必要ない人となってしまうが、若手社員は成長して数年後、仕事をまかせられる可能性がある。
つまり若手社員は会社の将来の為に、会社から赤字で先行投資されているのである。
きつい言い方をすると会社に生かされているともいえる。
若手社員は一日も早く力をつけて会社にとって、なくてはならない存在になる必要がある。
そこには仕事に対する感情のヒントがある。
多少つらいことでも自分の将来の為、力をつける為にと思いがんばって働いている人と、ただ毎日の仕事に追われて漠然と仕事をしている人では仕事に対する思いがちがう。
分かりやすくいうと能動的に働いているかと受動的に働いているかということだ。
前者と後者では仕事の受け止め方が全く違う。
前者は大変でも仕事が楽しくなる可能性が高い。
後者はたとえストレスレスな仕事であっても仕事を楽しく感じることはできない。
間違いなく前者であるべきである。
忙しい人ほど仕事を頼まれる
力をつけ、仕事をまかせることができるようになると、いよいよ仕事を押し付けられるという悩みがでてくる。
それが過多になると人の仕事ばかり行い、自分の仕事ができないという状況にもなりかねない。
しかし、仕事を押し付けられるということは言い換えると、仕事ができる人だと認められているという見方もできる。
仕事ができない人には仕事を押し付けることはないだろう。
よく「忙しい人ほど仕事を頼まれる」と言われることがある。
その意味は、忙しい人は時間管理ができるので、仕事を頼んでもしっかり期日通りに終わらせてくれる、ということだ。
いちプレイヤーとして、その状況は実は目指すべきひとつの姿と言えるのではないだろうか。
仕事を断わることが苦手
ただそれは、あくまでも自分の能力のキャパシティ内での話である。
キャパシティを越えて、自分の能力の限界を越えてまで押し付けられては元も子もない。
そうなってしまうと、仕事が断れないから仕事を抱え込み間に合わない、頼まれた仕事が終わらず怒られる、そして落ち込むということになる。
断るべきときはしっかり断るべきである。
しかし「頼まれると断れない」「断ることが苦手」「あの人の依頼を断るとなにを言われるか分からない」等、さまざまな理由や状況があろう。
だが、断れず自分が潰れてしまうわけにはいかない。
断ることも仕事と思い、断る為のスキルを身に着けることも大切である。
仕事を断る前に
断る前に確認すべきことがある。
・日々の仕事の予定と目標を確認し、実行しているか。
・自分の仕事の管理を精一杯、効率化できているか。
・効率化する努力と思索の習慣は身についているか。
それらができていない内に断わってしまうと、断られた人からすれば「あいつは、時間があるのに仕事を断る」というレッテルを貼られることになってしまうかもしれない。
まずは、自分の仕事に対する姿勢、習慣を見直すべきだ。
仕事の断り方
それらを確認し、本当に限界まで働いている自分が確認できたら、いよいよ断らねばならない。
断る手順は以下のようにするのがいいだろう。
①指示系統を確認
他部署から直接、仕事を依頼されてはいないだろうか。
会社組織であれば他部署からの仕事を依頼は組織を混乱させる事になる。
もし他部署からの仕事の依頼であれば自分の上司を通すようにお願いしよう。
②依頼された仕事の期限を確認
仕事をお願いされたらその期限を確認しよう。
その際、今の自分の状況で無理な期限であれば延ばしてもらうようにお願いするか、上司に相談しよう。
期限を延ばしてもらう事ができない時は、丁重にお断りしよう。
③無理なら理由を説明し断る
その他の理由で依頼された仕事をできないときは、いきなり断るのではなく、どのようにしたら仕事を請けることができるか条件を伝えよう。
相手が、その条件を受け入れることができなければ、その時にはお断りしよう。
どうしても断れず限界の時は
とは言え、相手によって、仕事の内容によって、たとえ今の自分が限界の状況であっても断ることができない場合もあるかもしれない。
その時に考えてほしいのは、無理をして押し付けられて仕事をしたことにより、仮に自分がつぶれてしまったらどうなるのか。
果たして、仕事と自分のどちらが大切なのか。
もしも自分が大切であるというまっとうな判断をされる場合には、転職も大切な選択肢のひとつであることを忘れないでもらいたい。
ただし、あまり仕事を断ってばかりだと、会社からもまわりの人からもやがて相手にされなくなるので注意が必要だ。
この記ことはこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工こと施工管理技士
1級管工こと施工管理技士
1級電気通信工こと施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
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