アルノ
施工管理技士 第二次検定試験の勉強のコツ
更新日:2021年6月13日
2021.01.30
令和3年度に施工管理技士試験の制度が変更になる為「学科試験」は「第一次検定」に、「実地試験」は「第二次検定」と名称が変更される。
そういう意味では2021年2月21日に行われる1級建築施工管理技士実地試験と1級電気工事施工管理技士実地試験が、最後の実地試験となる。
試験当日まで1ヶ月足らず、今回は実地試験の勉強をする上でのコツを述べたい。
実地試験は学科試験より難易度が高い
言うまでもなく実地試験は記述式である。
学科試験がマークシートによる選択式だったのに対し当然、難易度はあがる。
例えば、同じ専門用語の説明という問題でも何となく答えられた学科試験と自分の言葉でしっかり説明しなくてはならない実地試験とを比べたら難易度も上がるのは当然だ。
その事は合格率からも分かる。
試験の種類やその年によっても合格率は変わるが、学科試験の合格率は受験者の4割程度、実地試験は学科試験を合格した人が受験してさらにその4割程度だ。
どれだけ難易度が上がるか想像できるだろう。
そういう意味でしっかりとした準備をしなければ合格はのぞめない。
項目ごとに分析して対策をたてる
実地試験には、大きく分けて4つの項目がある。
すなわち「記述試験」「専門分野」「工程問題」「法規」である。
それぞれの項目毎に勉強方法を決め、しっかり対策をたてる事により、確実な試験対策ができる。
4つの項目の内、一般的に記述試験が一番大切と言われており、どのテキストをみてもそのように記載されている事から、記述試験の対策に力が入りがちだ。
だが、そればかりが完璧でも決して合格にはたどり着かない。
実際の配点は公表されていないので正確には分からないが、記述試験の実地試験全体に対する配点の割合は30点から40点と言われている。
仮にあいだを取って35点としたとして、たとえ記述試験で満点をとったとしても、合格ラインは60点なので25点足りない事になる。
そう考えると、やはり各項目でしっかりとした対策をたてる事が大切だ。
では、4つの項目のそれぞれの対策に触れてみよう。
記述試験
記述試験は、自分が経験した工事の内容を書く項目。
ここは、事前に準備しなければ絶対に本番で書けない。
しかも、事前に準備してもその内容が我流になってしまい、客観的に読んでみた場合おかしな文章になっていたり、問われている問題に答えていなかったりする場合が結構ある。
当然有料だが、記述問題の内容を事前にチェックしてくれるサイトや学校もあるので、それら利用するか、少なくとも施工管理技士の資格を持っている先輩に一度見てもらうようにした方いいだろう。
専門分野
専門分野は、施工上、計画上の留意点を解答したり(建築)、専門用語を解説したり(電気工事)、あるいは安全上留意するべき点を解答する(建築、電気工事)という内容だ。
これらもしっかり解答を準備しておかなくてはならない。
想定される全ての解答を自分で書き、それを試験当日は見ないで書けるよう覚える。
この作業をしっかり行っておきたい。
用語の解説は、用語をみたら自分の言葉で説明できるように、安全上の留意すべき点は自分勝手な内容ではなく、労働安全衛生法に基づいた内容でしっかり覚えたい。
別の用紙に用語を抜き出して書いたり、危険作業を書いたりして答えられるようになるまで、繰り返すのがよいだろう。
工程表
工程表の問題は、建築、電気工事共に、それぞれ毎年似たような問題が出題されるので、過去問10年分をしっかり解き、マスターしておけば大丈夫だ。
法規
法規は少し厄介だ。
関連法令の穴埋め問題がでるのだが、どこが穴埋めされるか分からない。
かといって、法令をすべて覚えるのは難しい。
私が行った方法は、テキストに記載の法規の数字や主要用語に下敷きを重ねると消えるマーカーで塗り、色塗りされた箇所をひたすら答えるようにした。
過去問や問題集などもこの方法で覚えれば大丈夫だろう。
覚える箇所が多いので、作業的には少し大変だが、繰り返し繰り返し行えば自信がでてくるはずだ。
以上、実地試験の対策のコツについて述べてきた。
ぜひ参考にしていただき、最後の実地試験で見事、合格を勝ち取り1級施工管理技士の資格を手に入れていただきたい。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。