• アルノ

現場監督が新築工事で感動する瞬間!

更新日:2021年3月27日

2020.09.16

現場監督は建物ない更地の状態から掘削を行い、地面に穴が掘られた姿から建物ができるまでの変化を日々みている。


更地の時は建物が完成した状態を想像し、建物が竣工したときは、更地の状態を思い出して感慨にひたるものだ。


そんな最初から最後まで建物の成長を見ている現場監督が苦労しながら建てていく過程で特に感動する瞬間を4つ挙げる。



着工から始まり骨格完成した上棟の時

建物屋上のコンクリートの打設が終わると「建物が上棟した」という。


昔は、木造の屋根組みが終わった時を言ったそうだ。


棟上げ(むねあげ)とも言い建物の形になる部分が完成した事をいうようだ。


コンクリート造では、大掛かりなコンクリート打設が終わる時なので、新築工事として大きな山を越えた瞬間でもあるので感慨深くなる。


それと同時にこれから本格的に始まる仕上げ工事へ向けて、気が引き締まる瞬間でもある。


現場監督の担当は「型枠大工」「鉄筋」「コンクリート」等の担当から「建具」「防水」「間仕切り」等の担当に変わる時期にもなっていく期間である。



外部足場を解体し建物が表情を見せた瞬間

私が新入社員として配属になったのは80億円の駅前複合施設の現場は、突貫工事で外壁足場の解体も夜間工事で行った。


外部足場解体の様子を少し離れた場所で一緒に見ていた所長が


「わしはこの時が一番好きなんや」と言っていた。


夜間工事は朝まで続いたが、今まで外部足場で顔を隠していた建物がタイル工事や塗装工事を終えて、その顔を徐々に見せてくれる。


まさに建物の全容が見える時だ。


近隣の人たちは朝になって突然顔を表した建物にビックリしたのではないだろうか。


豊臣秀吉の「墨俣一夜城」や「石垣山一夜城」のように。


しかし、外壁担当の現場監督だけは気が気でない。


塗装の範囲やタイルの範囲、目地の位置などが合っているか、仕上がり具合はどうか、一人だけ別の意味でドキドキして見ている人だ。



電気工事の集大成、大空間の照明が点灯し建物に血が通った瞬間

外部足場が解体した後は、電気工事の見せ場がやってくる。


建物には必ず、メインとなる空間がある。


エントランス、アリーナ、ステージ、ホール等だ。


そこは工事中には、仮設電気の薄暗い明かりの中で職人さんが仮設足場を使いながら仕事をしている。


足場が解体され受電をし、送電が終わっていくとエリアごとに照明が点灯し始める。


その中でも、建物のメインとなるような空間の照明が点灯する瞬間は格別な時だ。


そのような場所は照明器具も凝っていて、台数も多い事が多い。


その為、点灯のその瞬間は目が潰れてしまうのではないかという程まぶしく感じる。


職人さん達から「おぉ!」と歓声が上がる事すらある。


ただ、その直後に現場監督に電気代がもったいないので間引きされる事が多い。


一瞬だけ電気屋さんが天下をとる時だ。



自分の手から離れる竣工引渡しの時

そして最後はゼネコンから本来の持ち主である施主に建物が引き渡される、それが竣工引渡しだ。


引き渡し式として大々的にやる時もあれば、書類の授受だけ行う場合もあり、規模はその時々だが、引き渡しが終わった時から建物の所有権が施主に移る。


例えば、残工事等が残っていて建物の中に入る時も施主の許可を得てから入らねばならないようになる。


今まで、自分の家の様に思っていた工事現場が人の物になる瞬間がこの時だ。


建物が完成したと嫌が上でも実感させられる、なんとも言えない瞬間であると共に、今までの苦労が全て報われる達成感がこみ上げる時だ。


その思いは苦労が大きかった分だけ比例して大きくなる。



以上が建物の段階ごとに現場監督が感動する瞬間だ。


現場監督はこれらの瞬間の為に大変な現場仕事をしていると言っても過言ではないだろう。


そして明日もこの瞬間を目指して苦労のるつぼである工事現場へと足を運ぶ。





 

この記事はこの人が書いています。


施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。



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