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  • 執筆者の写真アルノ

正しい考え方が会社を救う・・・はず

更新日:2021年3月27日

2020.09.09

工事現場にたずさわっている人なら一度は経験したことがあると思うが、難しい納まりの箇所がうまく納まった時にはホッとするものだ。


しかしながら、そのうまく納まった経緯がたまたま、うまく納まったのか、検討に検討を重ねた結果うまく納まったのかで意味が全く異なる。


前者は次に同じような納まりが発生した時に失敗する可能性がある。


後者は次もうまく納まるだろう。


結果の裏にある考え方や過程が大切という事だ。


それと同様に、同じ会社の方針でもその根底にある考え方によって長期的にみた結果に大きな違いがあるという事がある。


そんな事例を二例紹介する。



建設業は人材不足

建築業界は人材不足との声は昨今よく聞く事だ。


それだけ、建設会社各社は人材の取り囲みに必死だ。


しかし、その考え方に関して

「社員に対する待遇を改善しないと新たな人材が獲得できない」

という考え方は違うのではないだろうか。


建設業に携わる人達の待遇を改善するだけでなく、業界全体、会社全体を魅力的にすることを目指してこそ人材を獲得できるようになるのではないだろうか。


では両者でどのような違いがあるだろうか。


前者は上面の賃金面や休暇面などの対策に終始する。


後者は会社自体をあらゆる面からの改善について考える。


その両者は採用される側からするとどのように映るだろう。


前者は待遇面については問題ないが、仕事のやりがいや社風についてはどうなのだろうと映る。


後者は会社自体が魅力的に映る。


対策に携わる側の考え方によって大きな結果の違いとなって表れる。



安全第一は誰の為?

ゼネコンの安全部が災害をなくすために努力する理由が、災害が発生すると「指名停止になるから、営業停止になるから」安全に力をいれよう、と言う考え方だとしたら、それは間違っている。


「わが社の工事に協力して仕事をしてくれる職人さんの体、家族の生活を護る」という思想を持たねばならない。


両者はどのように違うか。


前者は不安全行動や事故がおこった時にゼネコンがその当事者を叱り当人の責任にしようとする。


後者はゼネコンが原因を追究し、当事者への申し訳ない気持ちから手厚く保護すると共に、二度とおこさないための対策を考える。


両者は職人さんからはどのように映るだろうか。


前者は、いたたまれない気持ちになろう。もしくは怒りすら生まれるかもしれない。


後者は、家族のような温かさを感じてくれるかもしれない。そこまでではないにしても決して、前者のような気持ちにはならないであろう。



二例とも行う側の心にどのような気持ちがあるかで、それは言葉として現れ、行動として現れ、振る舞いとして現れる。


そういう人達が集まり、また行動が積み重なって、社風が形成され、会社としての気品が決定づけられる。


会社のビジョン、創業者の精神、そして社員一人一人の考え方を形成する事がいかに大切かという事が分かるのではないだろうか。





 

この記事はこの人が書いています。


施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。




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