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  • 執筆者の写真アルノ

サブコン(設備 電気)vs大工 鳶土工 鉄筋屋

更新日:2021年3月27日

2020.08.26

サブコンと呼ばれる設備屋、電気屋と躯体3業者と言われる大工、鳶土工、鉄筋屋は昔から仲がわるい。


仲がわるいと言っても圧倒的に躯体3業者がいじめる側でサブコンはいじめられる側だ。


なぜそのような事がおこるのだろうか。


私の経験も踏まえて考えてみる。



サブコン(設備、電気)と躯体3業者の違い

サブコンとはゼネコンから発注される工事の内、設備工事、電気工事を請負う会社の事を指す。


更に設備工事は大きな現場になると空調工事、衛生工事に分けて発注される場合がある。


これは偏見かもしれないが、全体的に紳士が多い事が特徴だ。


それに対し、躯体3業者はゼネコンから発注される工事の内、型枠工事、仮設工事、鉄筋工事を請負う会社で建物を形作る主要会社だ。


これも偏見だが、全体的にやんちゃな人が多い事が特徴だ。



躯体3業者がサブコンをいじめるわけ

その両者は昔から仲が悪い。


というより、サブコンは躯体3業者を恐れ、躯体3業者がサブコンを嫌っている。


昔の新築現場では、設備、電気の番頭さんが躯体3業者の親方、にビール券持って行ってご機嫌を取る、という事が当たり前だった。


なぜなら、そうしないとコンクリートを打設する時に設備電気工事に必要なスリーブという開口を蹴っ飛ばしてつぶされたり、開口の中にコンクリート入れられたりという、いじわるをされるからだ。


なぜそのような事をするのかというと、次のような理由があるのではないかと考える。


・躯体(建物)があってこそ設備電気の仕事ができる

・全体的に設備電気社員の方が高学歴で人柄がよい

・ゼネコンがサブコンをいじめる

・いじめる姿を見てきている


・躯体(建物)があってこそ設備電気の仕事ができる

 躯体3業者は自分達がいなければ設備電気は仕事ができない。

 自分達が主でサブコンは従だと考えている。

 つまり、自分達の方が偉く、立場が上だと思っているのだ。


・全体的に設備電気社員の方が高学歴で人柄がよい

 設備電気工事は専門性が高い事から、高学歴の社員が多く、前述したが物腰も穏やかな紳士的な人柄の社員が多い。

それに対し躯体3業者はサブコンに比べて学歴が低く、反社にも立ち向かっていきそうなやんちゃな人が多い。

つまり、学齢コンプレクスによる劣等感と強く言わない人に対するガキ大将的発想で嫌がらせをするのだ。


・ゼネコンがサブコンをいじめる

そもそも元請であるゼネコンがサブコンをいじめる。

ゼネコン社員建築工事に詳しく設備電気工事にはあまり詳しくないので、その重要性がわからず、知らない事への劣等感もあり、自分が主に関わる躯体3業者をひいきしサブコンをいじめる。

それをみて躯体3業者も一緒になってサブコンをいじめるようになる。


・いじめる姿を見てきている

昔から伝統的にそのような状況があるので、それを見て育っている若い世代も同じようにふるまう。

悪しき伝統が引き継がれてしますのだ。



以上のような理由が複合的に重なり、結果として躯体3業者がサブコンをいじめるという状況が生まれてしまっているのである。


今後の両者の関係

ただ、そのような悪しき伝統もだんだん良い方向に変わってきているようにも思える。


さらに良くしていくにはゼネコン社員の意識が変わらなければならない。


今後、AIや5Gの発展により、ますます設備電気の重要性が高まってくるだろう。


ゼネコン社員がその重要性を認識し、サブコンが仕事をしやすいように考えるよう変わっていかねばならない。


その姿をみれば躯体3業者もきっと意識を変えるはず。


今後、若い世代の意識に期待したい。






 

この記事はこの人が書いています。


施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。




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