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  • 執筆者の写真アルノ

ゼネコンvsサブコン

更新日:2021年3月27日

2020.08.16

ゼネコンという言葉は耳にした事があると思うが、サブコンという言葉は聞いた事があるだろうか。


実はサブコンはゼネコンと同じくらい建築工事にとって大切なポジションを担う会社なのだ。


今回は、ゼネコンとサブコンの違いやその関係性などを述べていく。



ゼネコンとサブコンの違い

ゼネコンの言葉の語源は「General contractor」一括請負会社、総合建設業だ。


それに対しサブコンは「Subcontractor(サブコントラクター)」下請業となる。


つまり、サブコンとは建設工事のある専門分野を請け負う会社という意味になるのだ。


建築工事では、鉄筋、型枠大工、鳶、コンクリート、設備、電気等、様々な専門会社がゼネコンから工事を請け負い、工事を行っていく。


つまり現場ごとにピラミッド型の企業形態を形成しているのだ。


しかし、それぞれの会社がサブコンの位置づけとなるはずなのだが、なぜかサブコンと呼ばれるのは電気工事会社と設備工事会社だけだ。


鉄筋工事や型枠工事の会社がサブコンと呼ばれる事はないのだがその理由はなぞだ。


尚、設備工事は「空調工事」と「衛生工事」に分けて発注される場合もある。



ゼネコンとサブコンの建物における役割分担

よく建物を人間の体に例え

建築工事は「骨や筋肉」

電気工事は「神経」

設備工事は「血液」

などとされるが、人の体にはどれもなくてはならないものだ。


ちなみにこの例えをさらに追及し細分化すると、

衛生工事は「消化器」

空調工事は「血管や呼吸器」

空調機は「内蔵はポンプ」

中央監視装置は「脳は」となるだろうか。


そう考えると設備工事や電気工事の重要度が高いことが分かるだろう。


ゼネコンとサブコンの関係性

しかしながらゼネコンとサブコンの関係性は対等でなくてはならいと思うが、実際は完全にゼネコンが上でサブコンは下だ。


請負形態上、ゼネコンがサブコンにお金を払って工事を発注するので、ある程度やむを得ない部分もあるのかもしれないが、実情はそれどころでない。


ゼネコン現場監督がとんでもない人間になるとサブコン担当者を人として扱わないくらい恫喝し罵倒するまでになる。


今はそういう事は少なくなってきているが、昔はそれが当たり前だった。


しかし最近でもサブコン担当者がゼネコン社員からパワハラを受けて、精神的に追い詰められ、現場に来られなくなったという話をよく聞く。


そういうゼネコン社員は早急に根絶していかねばならない。


ちなみに私はよくサブコン担当者に

「ウチとオタクは一心同体だから。一緒にがんばろう。ちなみにオレが失敗した時も一心同体ね」と言っている。


ゼネコンとサブコンがお互いを尊重しよい建物と建てる為に団結する建設業界になっていかなければならないと切に思う。






 

この記事はこの人が書いています。


施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。




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