ゼネコン傲慢社員の甘い考え
- アルノ
- 3月1日
- 読了時間: 4分
2025.03.01
ゼネコン建築社員はとにかく傲慢な人間が多い。
人間として、破綻しているのではないかと疑うほどである。
最近はそのような人が減ってきたとはいえ、いまだに一定数存在する。
特にサブコンに対してそのような態度をとる傾向にある。
どのような言動があるのか、私が経験をもとに紹介しよう。
自分のことを棚に上げて
設備電気のサブコン現場監督とゼネコン現場監督で打ち合わせをしていた時のこと。
納まりについて取り合いがうまくいかず、詳細のディテールを詰めていた。
そのなかで建築の部材の形状が分からなかったサブコン現場監督が、それについて聞くとゼネコン現場監督は「もっと良く勉強しろ!」と言い放った。
サブコン現場監督は「すみません」と怒鳴られたことに対し意気消沈してしまった。
そのまま打ち合わせを続けられたのだが、今度はサブコン現場監督が配管の部材の納め方を説明したことに対し、その形状が分からなかったゼネコン現場監督が「もっと分かりやすく説明しろ!」と言い放った。
私は思わず「どの口がいう」と突っ込んでしまった。
結局怒鳴り散らすそのゼネコン現場監督は、自分はサブコンより偉いとでも思っているのだろう。
とんだ勘違い野郎だと思ったできごとだった。
ある日ボソッと
ある現場で、電気の現場監督にきつく当たるゼネコン現場監督がいた。
その人は普段はやさしいのだが、なぜそのような態度をとるのか聞いてみると彼は言った。
「ワシはあの電気屋が嫌いだ。偏見だというかもしれんが嫌いだ。だって人間だもの好き嫌いもあるさ。」
私はおもわず閉口してしまった。
例え好き嫌いがあったとしても仕事なのだから分別ある対応をしてほしいと思った。
段取りのわるい現場監督
設計事務所から建築工事と設備関連工事の書類作成の要望があった。
建築分の作成の後に設備工事を作成する手順なのだが、建築分をなかなか終えられなかったのか、〆切の期日が迫っていた。
そして、突然その書類を設備電気の現場代理人に送り「急ぎだから今日、明日中に作って」と平気な顔でいう。
自分の仕事が遅いから設備電気に迷惑をかけているわけで、そもそもとんでもないことなのだが、せめて申し訳ない態度で依頼しろ、と言いたくなる。
設備電気と建築の設計図
設計図において、意匠図に電源工事とあるが電気図に記載がないことや、逆に電気図に別途建築工事とあるが意匠図に記載がないということは日常茶飯事だ。
しかし、ゼネコン現場監督が電気設備図を良くみることなど皆無だ。
一方、サブコンは意匠図を良くみる。
そして意匠図電源工事とあるものをサブコン施工しないと怒鳴り散らし、電気図に建築工事とあるものを忘れていても、意匠図には描いてないと知らん顔をする。
これもまた日常茶飯事だ。
建築工程遅れのしりぬぐい
躯体工事で遅れ、仕上げ工事で遅れ、建築の工程の遅れのしわ寄せが設備工事電気工事くることが多々ある。
サブコンはそのしりぬぐいとして残業、休日出勤をしながら懸命に終わらせようとする。
そしていざ検査が近くなってくるとゼネコン現場監督は建築工事の遅れは棚に上げて「検査に間に合うのか?設備電気工事はいったい、いつになったら終わるんだ!」とのたまう。
いったい、どんな思考が働くとそんなことが言えるのだろう。
きっと、記憶喪失になったのか、自分は王様とでも思っているのだろう。
私がここ数年で経験しただけでもこれだけの事例がある。
こんなゼネコン現場監督は淘汰されていってほしいと、同じゼネコン社員ながら思ってしまう今日この頃である。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
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