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  • 執筆者の写真アルノ

顧客の信頼を得るにはこうしなさい

更新日:2021年11月21日

2020.07.08

若い時は、仕事が思うように行かない事が多い。


経験も少ないし、常識も知識も少ないのだからある程度は仕方ないだろう。


しかし、若手にはベテランにはない情熱があり、必死さがある。


そして実力はなくとも誠実さがあれば、それは最大の武器となる。


今回はそんなエピソードを2つご紹介。



エピソード1 経験の少ない若者の誠実な行動 モデルルーム編

ゼネコン3年生の時、私はマンションの現場を担当した。


現場がスタートして間もないある日、マンションのモデルルームを作る為の打ち合わせに副所長と二人で参加した。


ペーペーの私は議事録係程度の気持ちでの参加。


しかし、いざ打ち合わせが始まってみると、ディベロッパーの現場担当者や営業担当者から次々と質問や問題点の指摘があびせられ、気の弱い副所長はそれらに答えられず、シドロモドロでつるし上げ状態になり徐々に険悪な雰囲気になってきてしった。


50代の副所長に対し私は20代だったが、このままではいけないと思い何も言えなくなっている副所長を差し置いて、矢継ぎ早に繰り出された質問や指摘を一人一人、一つ一つ確認し整理し箇条書きにしてまとめた。


ずっとだまってしまっている副所長を見て最後まで私がまとめようと思い、当然ながら私も質問に対して答える事ができないので後日、現場として会社として責任をもって回答する旨を誠実に伝え、何とかその場は納得していただいた。


その後、現場に戻り所長に報告して皆で対応したので、ディベロッパーからの信用を失う事はなかった。


逆にその誠実な対応でディベロッパーの私と会社への信用は増し、その後の現場や打ち合わせはスムーズに進められるようになった。


また、直後は信用を失っていた副所長だったが、徐々に調子を取り戻し、最後は副所長も信用を勝ちとっていった。




エピソード2 謙虚な努力 総合図編


ゼネコン5年生の時、マンション現場でディベロッパー、設計事務所、サブコンと共に総合図の打合せする際に誰も仕切る人がおらず、ペーペーの私が仕切る事になり、力不足ながら必死に打ち合わせを進めた。


マンションの総合図はタイプごとにミリ単位で納まりを検討してく。


例えば、ここの照明スイッチの扉からの距離は、

扉の木枠の寸法が25mmで

軽量下地が45mm、

スイッチボックスが74mmなので

扉の開口からスイッチ芯まで107mm以上あれば納まります。


では照明スイッチの中心を扉の開口から120mmでいきましょう。


という具合だ。


これをすべての住戸のタイプの全ての機器について柱、壁、梁、給排水管、ダクト等の納まりを考慮にして検討していくので大変な作業だ。


しかもディベロッパー、設計事務所、ゼネコン、サブコンのそれぞれの言い分、要望があるのでその妥協点を見つけながら進めていかねばならない。


慣れていればスムーズに進むのだが、経験の少なかった私はただただ謙虚にそして必死に行った。


力のない私だったが、打ち合わせの内容よりもその姿勢からその打ち合わせ以来、ディベロッパーもサブコンも私を信頼してくれるようになった。


そして、現場が竣工し、続けて同じディベロッパーのマンション物件を受注した時、会社の上司に「ディベロッパーがお前に担当してほしいそうだ」と言われた時は、何とも言えない充実感があった。



今思えば当時、力も経験もなかったが毎日必死にそして誠実に仕事をしようと心がけていた事は覚えている。


年を重ねて経験が増えてきた今、あの当時の必死さと誠実さを維持し続ければ鬼に金棒だと思いつつ、決意を新たにする今日この頃だ。






 

この記事はこの人が書いています。


施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。



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