2020.06.27
責任を部下に押し付ける上司のエピソード。
こんな上司のもとにつく部下は大変だ。
顧客の前で部下を叱る上司・・・最悪
ゼネコン4年目の時、マンションの新築現場で、平面詳細図のプランを基に躯体を立ち上げていった。
その際、電気工事としては、床や壁のコンクリートに事前に配管やボックスをセットして打ち込むのだが、この現場ではその打ち込みボックスが斜めになっていたり、打ち込んだ場所が平面詳細図と違っていたりしていて現場管理の精度がよくなかった。
平面詳細図で決められたコンセントの位置は、そのままマンション販売時に購入者に見せるパンフレットのコンセントの位置でもある為、位置のズレはあってはならない。
購入者に現場と違うコンセントの位置情報を提示してしまうからだ。
コンクリートを打設し、型枠脱型後、電気のサブコン担当者と共に現場を廻り、ズレ気づいた私はその事を担当者に伝えた。
するとその担当者はその場で、隣にいた自分の部下を叱りはじめたのだ。
私は、人を恫喝するタイプが嫌いなので、その様子を見て嫌悪感を抱いた。
パワハラまがいの怒鳴る上司
この担当者は、この時、二つの間違いをおこしたと考える。
一つは
部下を私の前で恫喝した事
もう一つは
私に管理不足を謝罪しなかった事
部下を恫喝した事について
たとえ本当に部下の責任であったとしても、部下を叱るのは私がいないところにしなければ、その部下に恥をかかせる事になりトラウマにもなりかねない。
これは私の持論だが、恫喝する人は、恫喝しないと人を率いる事ができなくまた、自分の感情もコントロールできない人と思っている。
何より、恫喝された人の気持ちを考えられない人であり、私がもっとも忌み嫌うタイプ。
なおかつ、恫喝された人は、その人に今後、相談をしにくくなり、特に早い対処が必要な悪い報告をなかなかできなくなってしまう。
悪い情報ほど、早く対策をせねばならないのに、その報告が遅れる為、結果現場を納めるにあたって悪い影響がある。
つまり、危機管理能力の欠如にもつながりかねない。
私は、恫喝する人とは、そのような想像ができない人と思っている為、途端にその担当者を信頼できなくなってしまった。
私に管理不足を謝罪しなかった事について
私はサブコン担当者にボックスの位置のズレを指摘したが、それは担当者に言ったのではなく、サブコンという会社に言ったつもりだ。
まずは、顧客であるゼネコンに会社の立場として「申し訳ありません」の一言があってしかるべきだ。
部下を叱るという事は会社としての態度をまったく示せていないし、それは私には自分の管理不足の責任を部下に押しつているようしか見えない。
その姿は滑稽であり、嫌悪感と共にその担当者に対し不信感も抱いてしまった。
私はその場では、補修の仕方の相談と今後同じ間違いをおこさない為にどうするかの対策を協議したが、その後の仕事の指示は、その担当者ではなく叱られていた部下とするようになった。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
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