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執筆者の写真アルノ

物事を変更するのはいいと思ってもやめとけ

更新日:2021年11月14日


2020.03.29

前回の新しく始める場合にひき続いて

今回は計画を変更する場合について論じていく。


業務がうまくいかない場合の課題への対処

すでに行っているプロジェクトに改良を加えるという事は、うまくいかない部分があり、そこについて、今までと違った方法を行うという事になる。


それは、改良を加える為なのだが、それにより必ずしもいい結果だけを生み出すとは限らない。


むしろそれをする事による、悪い影響が必ずあると思った方がいいだろう。


では実際進める時にはどうすればよいか。


結論は次の2の点に留意する事だ。


①良い影響と悪い影響をあげて、両者の重要度を見極めその方法を採用するか検討する

②採用した方法の悪影響に対するフォローとなる対応策を検討する


その理由を以下に解説する。


① 良い影響と悪い影響をあげて、両者の重要度を見極めその方法を採用するか検討する

個人や会社組織は、改良案を用いる時、良い影響にしか注目せず、どのような悪影響がでるかの検討をおろそかにしがちだ。


その為に、悪影響をこうむる部署や人からヒンシュクやクレームがでるという場面をどなたも経験した事があるのではないだろうか。


まずは改良案を数点あげ、それぞれの案の良い影響と悪影響を羅列し、どの案に一番良い影響が多く、悪影響が少ないかを検討し、全体として最良の案を用いるようにするのがよいでであろう。


② 悪影響に対するフォローとなる対応策を検討する

次に採用した案の悪影響の部分に注視し、その影響をなくす、もしくは最小限となるような対策を講じることを検討する事が必要となる。


この2つをセットで行う事が大切だ。


このような考え方、思考はプロジェクトを進める時だけでなくあらゆる場面で有効な考え方なので、この思考のクセをつけておくと非常に便利だ。


どのような場面で友好だろうか。


例えば他社の新製品や新システムを営業された時営業マンは必ずといっていいほど、そのいい点しか話しをしない。


そこでその弱点を説明し、その為の対策を説明してくれる営業マンや商品、システムは信用ができるが、こちらから「この商品は従来品に対してこのような弱点があると思うが、それに対してはどのような対策をされているのですか」と問いかけた時に閉口してしまうような営業マンでは信用できないという事となる。



具体例にみる成功例

私の経験から具体例を一つあげてみる。


「ある営業マンとのやりとり」


LED蛍光灯が世にでた当初、それまでのHf型蛍光灯のランプの寿命12,000時間に比べLED型蛍光灯は40,000時間以上と公称していた。


しかし販売価格はものすごく高かったのだ。


営業マンはしきりにランプ替えの必要がなくなるので、長期的にみたら十分販売価格を上回る節約となると進めてきた。


しかし弱点が気になる私は、営業マンに詳細をしつこく聞いたのだ。


すると実は、ランプ切れはないが照明器具に使用する電子機器の基板が40,000時間もたない事が頻繁にあるとの事。


そしてそれに対する技術的改善はまだ確立していないという事で、その結果、既存Hf型蛍光灯をLED蛍光灯に取替えるという計画は見送る事にした。

もし、この時に弱点を聞き出すという行為をしなかったら、取替え計画を採用していたかもしれない。



計画を変更する場合には必ず、良い点と悪い点があるという事を常に念頭においておきたいものだ。








 

この記事はこの人が書いています。


施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。


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