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執筆者の写真アルノ

新しい事をするなら結果にコミットせよ

更新日:2021年11月14日


2020.03.29

建物を建てるという工事現場は、それら一つ一つが大きなプロジェクトだと言る。


そしてプロジェクトなど、ものごとを進める時に、大きく分けて二つの状況がある。

新しく始める場合

計画を変更する場合である。

私は、自分が仕事をする上で、また他の人と仕事をする上で、常にどのように進めるべきかを考えて行ってき。


その経験の中で、上記の二つの状況でこうするべきという事を二回に渡ってまとめていく。


今回は新しく始める場合について論じ

次回は計画を変更する場合について論じていく。



企画、運営、流れの手順のコツ

プロジェクトに限らずゼロから何かを企画する時のポイントは

全体を決めてから、詳細を詰める

言い方を変えると、大局を定めてからディテールを詰めるという事だ。


全体を決めずにその都度、詳細に力を入れると場面ごとで方向性がズレてしまい、全体としてまとまりがなくなって、うまくいかない。


逆に、全体の方向性をはじめに定めておけば、ディテールで迷うような事態になったとき、全体観に立ち戻ればそれを確認する事ができる。


具体例を3つあげてみる。


具体例に見る成功と失敗

「外交問題」

日中や日韓の外交問題は根が深く一朝一夕で解決する問題ではない。

韓国との問題は、女子高校生などにおいてはKポップ人気にともない交流があるともいえる。


しかしながら日本政府と韓国政府の関係が冷え切っているので本当の友好関係があると言えるかといえば決してそうではない。


本当の友好関係を築こうとすれば、トップ同士で根本の方針を決め、それぞれの分野で詳細を詰めていくべきだろう。



「入社試験時のエピソード」

私が大学4年生で就職活動時、ゼネコンの入社試験を受けた。


学科試験を終了し、論文記述試験の時、試験開始と同時に会場にいる数百名の多くの人達、特に私の隣にいた人が、カタカタと、ものすごい勢いで論文を書き始めた。


私は、その周りの雰囲気に圧倒されてしまったが、冷静さを取り戻し、テーマと文字数制限を確認し、何を書くかを箇条書きにして、初めに何を書いて次に何について書いて最後にこういう結論にしようと決めた。


さらには、どの部分を書くのにおおよその時間配分まで設定してから書き始めたのだ。


この工程で60分の論文試験の内、5分くらい費やしていたと思う。


その後、おおよそ書きたい事をほぼ時間通りに書き終え、最終の誤字脱字のチェックをしていたころ、隣の席の最初にものすごい勢いで書き始めていた人は、書いた内容の半分を消し、紙をくしゃくしゃにしながら書きなおしていた。


その人はおそらく、時間内に書きたい事をすべて書くことはできなかっただろう。


論文は全体構成を決めてから書くべきという例えだ。



「図面チェック時」

現場で躯体図といわれる施工図をチェックしている先輩がいた。


その先輩は納まりのチェックを端から順番に行っていたのだが、最後までチェックし終わり、最後に通り芯という建物の大きさを決める一番大切な寸法が間違っている事に気がついたのだ。


そしてその為に今までチェックしたものをすべて修正する事になってしまった。


図面チェックは大きい箇所から、すなわち

「通り芯」→「躯体寸法」→「ディテール」

の順番にチェックするべきだ。



ピジョンからプロセスへ

以上具体的な例を大きな事例、中程度の事例、小さな事例として3つ挙げた。

いずれのレベルにしても

全体を決めてから、詳細を詰める

という方法が有効であると分かるのではないだろうか。


ぜひ、物事を進めるとき、まず全体の骨子が決められているかを確認してみてほしい。


現場を納める際も受注者としては、対発注者、対設計事務所にどのようなビジョンで現場として会社として臨むかをはっきりさせてから一つ一つのプロセスに移っていくようにしないと、ゼネコン社員同士の考え方に統一性がなく最大限のパフォーマンスと結果は決して生まれないからだ。





 

この記事はこの人が書いています。


施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。



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