2020.03.12
建設業界は、それはそれはひどい業界だった。
今でも、大変なイメージを持っている方も多いかと思うが、昔は更にさらにひどかった。
そんな、昔の建設業界のお話し。
建設業界のイメージ
昔の建設業界は(つい10年ほど前まで)、オールブラック企業だった。
スーパーゼネコンから地方零細企業までくまなく(マジで)。
ホワイト企業など、見たことなかった(全くないとはいわないが)。
そもそも工事現場は、土曜、祝日はふつうに稼働しているし、突貫工事になると日曜日も稼働している。
最近になりようやく、土曜日が休みになる傾向が出始めたという状況だ。
特に現場監督は朝、現場を解錠して昼間は現場管理、
職人さんが帰ったあと、次の日の段取りや図面作成、書類整理等、
残業していた職人さんが全員帰ったあとに現場を施錠。
長時間残業になるわ、そりゃ。
新人の辛いエピソード
私が新入社員の時、突貫現場で日曜も普通に稼働していた。
ある週の日曜日に用事があった私は先輩に
「次の日曜日、休みたいのですが・・・」というと
「あれ、おまえ先月、休まなかったっけ?」と一言
(いやいや、日曜日はふつう休みでしょ!)
との心の叫びを私は言えなかった。
建設業界の課題
そんな建設業界が今、変わろうとしている。
きっかけは「労働者不足」「後継者不足」。
「4週6休」を合言葉にして業界の変革を目指しているのだ。
つまり、4週間の内、日曜日は休み、土曜日も2日は休みにしようとの試み。
しかしこれでもまだまだ世間一般からしたらまだまだで、4週6休といいながらも、祝日は休みに入っていないし、正月休みやお盆休みも含めたもの。
仮にお正月5日、ゴールデンウイーク2日、お盆休み5日休もうものならたちまち4週5休になってしまうというカラクリだ。
今後の展望
それでも国土交通省を先頭にした、変わろうという意識が芽生えただけでも大きな進展と考える。
「建設小町」や「どぼじょ」などという言葉も浸透してきて女性の進出も大きく進んでいる。
業界の体質が変わり、待遇が変わり、建設業界の魅力が発信され、若い人材が多く集まることを期待したい。
建設業界は、日本の国を支える大切な産業なのだから。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
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