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執筆者の写真アルノ

心配ごとの90%は起きないというが本当か?

2024.06.01

よくネット界隈などで、メンタルを保つための有効な手段として「心配ごとの90%は起こらない」という言葉を目にする。


果たして本当なのだろうか。


一個人で明確な根拠を示すことはできないが、あくまでも私の経験から考えるそれの信ぴょう性について言及してみたい。



心配ごとの90%は起こらない?

「心配ごとの90%は起こらないから、心配するだけ無駄である」とは、おそらく統計的には本当なのだろう。


しかし、私はこの解釈に全面的に同意できない。


全面的という言い方は、同意できる側面もあるからに他ならないが、それらを建て分けて考えると非常に有効なので、そのことついて考えてみたい。



心配ごとの90%は起こる!

私の経験上「これはあとで問題になるかもしれない」と思った事をそのままほっておくと90%問題になる。


その為、自分の勘と経験を大切にして、問題になりそうな事はそのままにしないように心がけている。


この感覚は自身の経験からくるもので、今まで迷った末に何とかなると思い対策を行わなかった場合、たいてい後で問題となってきた。


対策をした結果、事なきをえた例をあげてみよう。


配管の水漏れが見つかった際に、その箇所を補修し終り引き上げようとしたサブコン担当者にたいして、私は嫌な予感がし水圧試験をするよう依頼した。


すると案の定、他の箇所でも水漏れが発見されたのだ。


以前、不具合があった時にその原因は一カ所とは限らないので、偏見を一切なくし、あらゆる原因を考えることの大切さを学んだことがあった。


違和感はその経験からきたものだった。


私はこのような経験をたくさんしてきているので、今では経験していないようなことも雰囲気として違和感を覚えることすらある。


当然、それをまったく感じなくても問題がおきる場合があることから、違和感を覚えたときには、それがどこからくるかを検討し必ず対策をするようにしている。



心配しても無駄なこと

一方で、心配しても無駄なこともある。


ある時、このようなことがあった。


高圧電気機器の取替工事を計画していた時、金曜日の夜に上司が「取り替える変圧器にPCBは入ってないか?」と心配をし始めた。


私は計画初期に変圧器の制作年代からそれの含有はないと確認した記憶があったが、確信がもてなかった。


既に定時後であった為に、メーカーに問い合わせることができない。


するとその上司は、もしPCBが入っていた場合にはどうすればよいかを数人の現場担当者に確認をし始めた。


全く関係ない確認される方も迷惑なので、私は心配しても仕方ないので月曜日に確認しましょうと提案した。


不安な土日を過ごした後の月曜日に確認した結果、PCBは含まれていなかった。


その心配は無駄だったのだ。



大切なこと

ここで大切なことは、心配しても何もできないことは、心配しても無駄であるということである。


例えその心配ごとがあとで問題になったとしても、確認も対策もできない時はただ心労がかかるだけであり、無駄どころか害がある。


冒頭にあげた「心配ごとの90%は起こらない」という言葉は、こういうときに発揮すべきマインドであろう。


たとえ10%に該当してしまい起こったとしてもだ。



休日前などに心がけること

特に休日前や連休前などにそのような心配ごとを抱えたら最悪だ。


休日の間ずっとそのことが頭から離れなくなる。


心身ともに休まる休日を過ごすコツは、休日前に心配事を抱えないようにすることだ。


休日直前に仕事を抱えるぐらいなら、休日後におこなって大丈夫なような段取りをすることをお勧めする。


いかに心労を回避するか、ということも大切なスキルだ。



「心配ごとの90%は起こらない」の根拠は詳しくは知らないが、上記のような区別をすることは大切だ。


これが私の経験から言える心配ごとに対する姿勢だ。






 

この記事はこの人が書いています。



施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。


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