2024.01.13
仕事ができる人とできない人は、簡単に見分けられる。
それはその人が整理整頓をできるかどうかだ。
業務管理、業務改善の基本は整理、整頓、清潔、清掃、躾。
その内、最初に取り組むべき、そして最も大切なものは整理整頓である。
整理整頓とは自分の身の周りだけのことではない。
思考、計画、段取り、行動、検証等と業務においてさまざまな場面で整理整頓が必要となるのだ。
今回は整理整頓ができない人の業務上の弊害を考えてみよう。
整理整頓ができない人の特徴
整理整頓ができない人はすぐに分かる。
その机を見ればいいのだ。
書類の山となっており、それを片付けようとしない。
PCのデスクトップをみればいいのだ。
ショートカットだらけになっており、それを整理しようとも思わない。
打ち合わせをすればいいのだ。
話すことは多いが、何が言いたくて大切なのかをまとめようともしない。
体型をみればいい。
健康のためにやることはたくさんあるのに、何もしようとしない。
これらが整理整頓できない人の特徴だ。
クラウドを共有した時のカオス
整理整頓ができない人と仕事をすると周りの人にさまざまな支障がでる。
例えば部署内において共有で使用するクラウドやNASなどのフォルダだ。
そういう人が一人いるだけで、何でもかんでも保存されてしまい、あっという間にカオスと化してしまう。
やがて本当に必要なファイルを見つけることができなくなり、もはや使用することが不可能になる。
部署の長がそういう人の場合、あっという間にそのような状態になり目も当てられない。
そして当の本人はそれを何とも思わず、したがって自分が原因でそのような状態になっていることも気にしない。
仕事の段取りが甘い
整理整頓ができない人の仕事は甘い。
段取りをするにも思考が整理整頓できないから抜けが多い。
それにより「あっ忘れてた」が口癖の場合が多い。
さらには同じ失敗を何度もする。
一度やってしまった失敗を二度としないための方法が確立できてないからだ。
だから人より仕事の成長が遅い。
仕事のスピードが遅い
整理整頓ができない人は仕事が遅い。
必要書類をどこにしまったか分からず、いつも机の上の書類の山と格闘している。
挙句の果てに探すのを諦め、部下に「あのデータすぐ出力できる?」「あのデータメールで送って」と他人をたよる。
このように仕事が遅いからどんどん書類が溜まっていく悪循環に陥る。
そして自分の仕事が遅いということを自覚していないからたちが悪い。
業務で大切なのはスピードと効率。
そして両者の内、特に大切なのはスピード。
仕事のスピードが遅いのは致命的である。
さらにはその両者には当然、精度と確度も求められるが、整理整頓ができないと、スピードだけでなく精度と確度においてもレベルが低い。
整理整頓ができない人は仕事ができないとも限らない
結論として整理整頓ができない人は、仕事ができない。
上記を見ていても仕事ができない理由が分かるだろう。
しかしながら稀に、机が書類の山で整理整頓ができなくても仕事ができる人がいる。
その人は業務における最重要事項を見極める能力にすぐれていて、それらに特化して取り組むことができる人だ。
しかしそのような人でもやはり上記のような弊害があるので、周りにも迷惑をかけるし、決して褒められることではない。
今回は整理整頓ができない人の仕事の善し悪しについて言及した。
しかしながら注意が必要なのは、整理整頓ができる人はみな仕事ができるとも限らないということだ。
整理整頓をしかりしていて、仕事をさぼっている人もまた多い。
整理整頓ができない人は、業務において不利な点はたくさんあるが、一生懸命仕事をしている裏返しなのかもしれない。
とはいえ支障がでる以上、改善の努力は当然必要だろう。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
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