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  • 執筆者の写真アルノ

自分でやった方が早い!は自分に力がない証拠

2023.09.09

部下に仕事を任せる際、自分でやった方が早いからと言って結局、自分でやってしまうという経験をしたことがある方は多いのではないだろうか。


自分がとても忙しいにも関わらず、部下に任せられず自分でせざるを得ない。


気持ちは分かるがその思考が自分ばかりでなく会社にとってもいかに不利益で危険か。


その危うさについて言及する。



自分ができないときに替わりがいない

部下にやらせるより自分でやった方が早い。


そのことで自部署においてその仕事が自分にしかできない、という事態になってしまう場合もあるだろう。


それはもし、自分ができない状況に陥った時には誰も替わができないことを意味してしまう。


それは組織として極めて危険な状態である。


会社のことを考えたら、部下に任せるべきである。



自分の仕事が広がらない

部下にやらせるより自分でやった方が早い。


それを続けていると自分の仕事がいつまでたっても広がらない。


部下に教えその仕事を任せられるようになれば、自分はその分、別の仕事ができる。


それをどんどん繰り返すことができれば、自分も部下もどんどん仕事内容、仕事範囲がひろがっていくことになる。


長い目でみたら部下が身につけるまで教えるのに苦労するが、部下に任せるべきである。



自分の仕事量が減らない

部下にやらせるより自分でやった方が早い。


今、この仕事が早く終わるという点をみれば一見いいように見える。


しかしながら長期的にみてみると決していいとは言えない。


むしろ悪いということが分かる。


なぜならこれを繰り返すと結局、自分の仕事量はいつまでたっても減らず、仕事量過多の状況が続くということになるからだ。


自分の仕事を減らしたいと思うなら、部下に任せるべきである。



部下が育たない

部下にやらせるより自分でやった方が早い。


しかし今、苦労して部下に教え、やらせてみたらどうなるだろうか。


その仕事を通して部下は、成長するのではないだろうか。


逆に言うといま自分でやってしまうことは、部下の成長を止めることになってしまうのだ。


部下教育するという観点でも、部下に任せるべきである。



自分の育成力不足

部下にやらせるより自分でやった方が早い。


それは言い換えれば、自分には部下を育てる力が不足している、ともいえるのではないだろうか。


仮に育成力不足だったとしても、部下を教育することも大切な仕事である以上、自分の仕事の一部として真摯にとりくむべきである。


そのことにより育成力があがれば、短時間で部下に任せる仕事が増えていくことにもなる。

自分の育成力を上げるためにも、部下に任せるべきである。



根本的解決にならない

部下にやらせるより自分でやった方が早い。


それだと、現状の自身が忙しい状況を解決することにはならない。


一時しのぎにしかなっていないことを自覚しなくてはならない。


部下に任せれば自分の忙しい状況を根本的に解決することにつながる。


根本的に解決するには、部下に任せるべきである。



結局部下に任せられないのは自分に以下の能力不足のせいだ。


・未来を見通す洞察力

・自分自身の時間の管理

・部下を教育する力

・困難の根本的解決に向かうためのレジリエンス


自分自身にこれらの能力が足りてないにも関わらず、部下の理解力が低いから、などと言ってさも部下に原因があるようにいうのは、責任の押し付けにも似た行為だ。


マネジメントの大家ピータードラッカー曰く「優先順位は現在より未来」。


この言葉を実践できる人になりたいものだ。






 

この記事はこの人が書いています。


施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。



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