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  • 執筆者の写真アルノ

ブラックな扱いを耐えたアルノのエピソード続編

2024.03.30

大昔に私が受けたブラックな扱いについてのエピソードを以前紹介したが、まだまだあるので続編として紹介したい。


今回は、特に社会人としてゼネコンに入社した1年目のエピソードを中心に集めてみた。


今はだいぶ良くなっていることを前提に、昔のおもしろ話として読んでほしい。


以前のエピソードはこちら



思えば入社面接がいけなかった

私が就職活動していた時期は、今と真逆の買い手市場の就職氷河期。


さらに労働者派遣法が改正され、派遣労働者が増えはじめていたころだ。


私のような理系の学生はそれほどまでには就職活動に苦労はしていなかったが、文系の学生は大変だったようだ。


そのような社会的風潮だったので、私も就職活動には必死だった。


そんな中でのゼネコン最終面接でのやりとりにおいて、面接官に「あなたの強みは何ですか?」と聞かれ私は「どんな困難でも乗り越えてみせます」と答えた。


そして内定、入社した。


その会社はブラックだった。


会社は、カモがきたと思っていたかもしれない。


あんなこと言わなきゃよかった。


とはいえあの時代、建設業界はすべての会社がブラックだったので、どこに入っても同じだったかもしれないが。



入社1年目の現場の仕事

そんな私のゼネコン1年目での主な仕事は。


・工事現場の掃き掃除

・墨出し相番

・スラブのスリーブ穴のからの雨漏り処理

・職人さんと先輩からのパワハラに耐え忍ぶ


といったところだ。


しかし、はじめての社会人生活だった私はそれが当たり前なのだろうと思い、むしろ雑用でお金もらっていいのかなと思ったほどだ。


無知ほど恐ろしいものはない。



抜本的な原価管理の教え方

同じくゼネコン1年目の時の先輩が現場で半ギレ時の言葉「この世はカネや!建物建てるのもカネ!ゴミを捨てるのもカネ!何をするにも金がかかるんぢゃ!」。


今思えばある意味、究極的な原価感覚の教え方なのかもしれない。


また、ある大現場の大所長は、ガラやゴミを集めたものを、PP袋からゴミかごに移して、PP袋を再利用し「これで5円節約できた」と若い衆にアピールしていた。


それも今思えば、所長のその作業時間の方が、PP袋を節約した金額より高い気がするが、若い衆に原価意識を持たせる効果はあったのかもしれない。



今でも覚えている日常のトラウマワード

次に私が1年目に浴びせられたトラウマワードの数々を紹介しよう。


・こんな事も分からないのか!

・お前バカか!

・ちゃんとしろ!

・そんなこと自分で調べろ

・ハハハ(バカにした笑い)

・ガキの使いか!


あなたはこれらの罵詈雑言に耐えることができるだろうか。


今、これらの言葉を受けたら、パワハラの対象になりそうなワードばかりである。


何とも恐ろしい時代だったものだ。



同期の退社率

建設業全体がオールブラック企業だったせいで、新入社員で同じ支店に配属になった同期数十人のうち、わずか数年で約1/3が退社した。


私が、ヘッドハンティングを受けて退社する頃には、同期の2/3が辞めていた。


「今の若い人達は根性がない」という言い方がよくされるが、昔からメンタルやられたり、辞めたりする人は一定数いたということだ。


決して世代のせいということではない。



入社1年目を振り返った感想

ゼネコン1年目は、地獄のような苦しさだったが、私は心の中で絶対に会社を辞めないと決めていた。


結果的にそれが成長につながったが、それはたまたま自分が耐えられただけで、心が弱ければ潰れていたかもしれない。


実際に1年目で辞めて行った同期が何人もいた。


だから若い人に同じ経験を人には勧められないが、ストレスが掛かることなくして大きな成長はないこともまた事実である。


一般的に仕事などにおけるストレスの段階は3つに種別される。


いわゆるコンフォートゾーン(快適空間)ストレッチゾーン(挑戦空間)パニックゾーン(混乱空間)だ。


コンフォートゾーン(快適空間)とは、

安心感があり、居心地が良いと感じる心理状態を指し、快適なのですが、新たな学びはない状態である。


ストレッチゾーン(挑戦空間)とは、

コンフォートゾーンよりもストレスがかかった状態のことで、不安やストレスがあるけれど、学びもある心理状態を指す。

この状態が、ストレスは感じるが仕事における成長が見込め、ストレスにおける耐性も鍛えられる、もっとも推奨される状態である。


パニックゾーン(混乱空間)とは、

許容範囲を超えて、ストレスや負荷がありすぎる状態のことを指し、この領域でも学びはあるが、耐えきれずにつぶれてしまう可能性もあり、危険な状態である。


これら3つを認識し、セルフコントロールして、自分自身をストレッチゾーンに身を置くことが大切である



パワハラは決して認められないが、ストレスがない状態がいいというわけではない。


それらは明確に区別し、ストレスをコントロールして自身の成長を促すことが大切である。






 

この記事はこの人が書いています。


施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。


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