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  • 執筆者の写真アルノ

ある現場監督の休日

2023.05.20

「現場監督は激務で休みがない」というのが建設業界での一般的な認識だ。


たしかに昔は土曜、祝日普通に仕事、大型連休は小型連休?に縮小、唯一の定休日である日曜日ですら工事竣工間際は出勤となる奴隷のような、人非人のような扱いをされてきた。


多くの現場監督が慢性的な疲労で死んだ魚の目をしていた。


多くの現場監督が休んでいると罪悪感を感じるワーカホリックだった。


多くの現場監督が休日の過ごし方を知らない典型的日本人だった。


そんな悲しむべき現場監督は、休日をどのようにすごしているのだろうか。


私の体験を述べてみよう。



若手の時

私が若手社員の時は、朝は誰よりも早く現場に来て、夜は所長が帰るまで帰れないという風潮があった。


平均するとだいたい7時に出勤して、22時に事務所を出るという生活だ。


当然、睡眠時間は極端に少ない。


そんな日々を過ごしていて、日曜日にはいったい何をするか。


寝ているに決まっている。


多くの日曜日は夕方まで寝て、寝すぎで頭が痛くなり、仕方なく起きて、掃除、洗濯、買い物を済ませて終わるという休日だった。


本来なら休日はリラックスして精神的にも休みたいところだが、その前に身体的に休まないと次の1週間身体がもたなかった。


誤解しないでほしいのは、あくまでも昔の話で、今の若手現場監督は、誰よりも遅く現場に来て、誰よりも早く帰る人も多くいる。


今はみな、自分のペースで仕事をしているのでご安心を。



資格試験は地獄

しかしそんな生活はいつまでも許されず、会社から資格試験を受けるように迫られた。


はじめは消防設備士、そして4年目からは1級施工管理技士。


いつ勉強すればいいのか。


平日夜と日曜日にやるしかない。


毎日、フラフラになって勉強した。


1ページとテキストが進まずに机で寝落ちしたこともあった。


日曜日に疲れて起きられず、まったく勉強ができない日もあった。


試験本番は見直しをする元気もなく、終わり次第寝ていた。


しかし、そういう忙しい中だからこと必死に時間をつくり本気で取り組み、合格できた。


何度か落ちたが、そういう日々に取得した資格は今でも誇りに思っている。



悪魔の2年間

私のようなゼネコン設備担当にとって、改修工事とは悪夢である。


ある年、高層事務所ビルのテナント内の空調機取替工事を、毎週金曜日の夕方6時から月曜日の朝6時まで、休みなく60時間で行う工事を2年間行った。


金曜の5時に夕礼を行い、6時になるとテナント内に入り、全面養生して、足場を組み、天井を解体し、空調機の取替、電気工事、配管工事を行い、天井を復旧して養生を撤去し、月曜の朝5時を目標に撤収するという内容だ。


それをとめどなく60時間で終える。


仮眠を取りながら立ち会う工事も大変なのだが悪夢はそこではない。


設備担当は現場を兼務している為、平日は他の現場が稼働しており休みを取れないのだ。


結局その2年間は夜間工事3日を含み、ほぼ休みがなしという裁判したら絶対に勝てる自信がある日々を過ごさざるを得なかった。


その間のたまの休みに何をしていたか、その記憶すらない。



40代になって

40代の今、仕事はある程度自分のペースでできるようになり、やっと休日を確保できるようになった。


土曜、祝日も休めるようになった。


今、休みの日は自由に過ごしている。


ジョギングしたり筋トレしたり、図書館で勉強したり趣味に費やしたり。


人間らしい生活というものをやっとわかった気がする。


時間の浪費だけはしないように気を付けている。



現場監督は激務とはいえ、最近は昔ほどではなくなった。


そういう意味では、時間をつくろうと思えば作るはできる。


今の若い現場監督が休日どのように過ごしているかは、その人それぞれだろう。


ただ若い時ほど、その時間を大切にしてほしいと思う。


その時間を何に使うか、そして使い方の質にもこだわってほしい。


決して何となく過ごす事がないように。


習慣が人間をつくるのだから。






 

この記事はこの人が書いています。


施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。


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