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  • 執筆者の写真アルノ

ゼネコン現場監督がハウスメーカーで自宅を建てた

2023.03.11

私は15年前に王手ハウスメーカーで自宅を建てた。


しかしそこで経験したのは、ゼネコンとはかけ離れたハウスメーカーの顧客対応、設計内容、現場管理等のずさんさだ。


このレベルで大手ゼネコンと同レベのル売上があるというのだから、うらやましい限りだ。


思わずハウスメーカーに転職を考えるほどだ。


そんなゼネコンでは考えられない、とんでもエピソードを紹介する。



ハウスメーカー選定時

大手ハウスメーカー数社からプランと見積をお願いし、一番いいと思ったハウスメーカーで契約した。


そのハウスメーカー主催の購入者くじ引き大会で、なんと2等100万円商品券が当たった。


喜んでいたのも束の間、その後プラン検討を進めていくたびに見積書の機器や労務費の単価が上がったり、前回なかった内訳項目がでてきたり、100万円など吹っ飛びそうなくらい高くなっていった。


理由を聞くと、見積担当者が変わっただの、前回は見積もりを見落としていただの、後付けのような言い訳ばかり。


結局、不信感からキャンセル料を払ってハウスメーカーを変えることにした。



設計図確認時

ハウスメーカーを変えて、同様のプランを同程度の金額で建てられるというハウスメーカーで再契約した。


営業の対応もよく、設計内容を詰める段階に入っていった。


一般購入者なら大した検討もできず進めるのだろうが、ゼネコン現場監督はそうはいかない。


細かい修正依頼は多々あったが、大きな変更依頼を4点紹介しよう。




洗面所をみると分電盤があり、その設置場所はなんと浴室の扉の真上にあった。


このままだとお風呂をでた時、分電盤に湯気がかかり腐食するし、漏電の危険もある。


慌てて浴室から遠い反対側の壁に移すよう依頼した。




全熱交換機という贅沢品を設置したおかげで、コロナ中も換気抜群の快適生活なのだが、設計時に図面を見ると、全熱交換機の給気のベンドキャップの隣にトイレの排気のベンドキャップがあった。


このままではうんちの香りが給気されてしまう。


アルノは慌ててトイレのベンドキャップを離すよう依頼した。




ヨメが「キッチンの高さを90cmして」とお願いしたが85cmまでしかないとのこと。


「そこを何とか」とお願いしても結局ダメだった。


おかげで私が洗い物すると腰がいたい。


とりあえず、ヨメの腰は大丈夫そうなので良しとしよう。




図面を見るとユニットバスと裏のキッチンの間に200mm幅のデッドスペースがあった。


「このスペースもったいないからユニットバス大きくできない?」と聞くと、ちょうど200mmおおきなユニットバスがあるとのこと。


言わなかったらそのままだったと思うとハウスメーカーの提案力を疑う。


おかげでウチのお風呂は洗い場がかなり広めで快適となった。



施工時

いよいよ設計図がかたまり、施工段階に入った。


一般購入者ならそのままお任せなのだろうが、施工管理が本職の私はここからが本領発揮。


ハウスメーカーにしてみれば嫌な客だろうなとつくづく思う。


しかし一生に一度の買い物に手を抜くわけにはいかない。


施工時の残念エピソードを3点紹介しよう。




基礎工事を行う前に、汚水配管の勾配はどうやって管理するかを聞いた。


担当者は答えられなかった。


まさか職人まかせなのか?


確認するようお願いしたが結局説明はなく、そのまま施工されてしまった。


追求しようとしたが、営業担当がかわいそうになってきて言うのをやめた。


さいわい今のところ詰まってない。




隣の空き地との境界に、境界杭があるため境界に積んだブロックと隣地の間に境界杭分の隙間があった。


空き地の方がGLが高い為、工事中雨が降るたびに隙間から空き地の土が流れ込んでくる。


「どうにかしてね」とお願いしたら数日後、隙間にスタイロフォーム詰めていた。


見栄えはともかくピッタリで見事に土の流出を防いでいる。


でもハウスメーカーとしてそれでいいの?


この辺からアルノは、いろいろ言ってもそもそも技術力がないから無駄だなと、諦めモードになっていった。




居間にルーターの設置位置とテレビの位置にLANケーブルを隠蔽で渡せるように床下にPF管の敷設をお願いした。


しかし管サイズを指示しなかった為、細いPF16を配管されてしまった。


おかげでLANケーブルのコネクタ部分が通らず使えずじまいで無駄になってしまった。


営業も監督も職人さんも何も考えないんだな。


使用用途も話したんだけどなぁ。



竣工後

無事建物が竣工した。


「これで一国一城の主だ」と感動したものだ。


しかし、ハウスメーカー地獄は竣工後も続く。


竣工後のガッカリエピソードを2点ご紹介。




住み始めたら家の裏手が雨が降るたびにぐちょぐちょになった。


水はけが悪いようである。


「どうにかして」と言ってもどうしようもないと言うので透水パイプを埋設して、雨水マスにつないでと言ったら有料ですだって。


技術力もなければ、保証もなし、おまけに大手ハウスメーカーとしてのプライドもなしかとしぶしぶ支払った。


もはや諦めモードである。




居間に蓄熱暖房機を設置して、他の部屋にも将来用に床補強と200Vの配線工事をしておいた。


数年後にそこに設置しようと見積もりを依頼したら電気工事費が入っていた。


内訳を見ると、調査費、材料費、労務費、経費。


「調査費も材料費もいらないでしょ」と言うと、電気屋さんが必要と言っているの一点張り。

何度説明しても聞く耳を持たない。


不信感から増設をあきらめた。




いかがであろうか。


施工中、兼務しているのかハウスメーカーの現場監督には一度も会わなかった。


これらの事例はもしゼネコンが施主に是正を求められたら、当然のように無償で直す内容である。


全体の工事金額が少ないから無償でできないのだろうが私からすると、設計、提案、技術、品質等においてすべて納得いくレベルではなかったというのが実感である。


ゼネコン現場監督がみてチェックしてこれである。


一般購入者は出来上がってから、不満があっても泣き寝入りしていることがかなりあるに違いない。






 

この記事はこの人が書いています。


施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。


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