2022.08.20
新入社員はお金があるようでない。
学生の時はアルバイトで月に数万円の収入だったのが、社会人になると月に15~20万円もの収入となる。
一見、金銭的に余裕がある生活が送れるようだが少し待ってほしい。
就職先が中小企業だとすると仮に額面20万円としても、税金の他に社員積立金、仕事で使う道具代、組合費などを引かれて手取り10万円、更に学生時代に借りていた奨学金返済で2万円、一人暮らしをはじめて家賃3万円かかると残り5万円で生活しなくてはならない。
食費、光熱費、スマホ代を考えると迂闊にサブスクも契約できない。
大手企業に入れれば道具代などは会社持ち、住まいは社員寮、食事は食堂と、ある程度は余裕あるだろうが、そうでなければ友人の結婚式くらいの臨時出費で人生詰んでしいかねないレベルだ。
それを避けるには収入を増やすしかない。
私は建設業界でしか働いたことないが、仕事の他、さまざまなコミュニティを通じて、いろいろな業界の人と交流を重ねた経験がある。
建設業界の職人さんはもちろん、政治家、新聞記者、スポーツ選手、地方の有力者、企業経営者、団体職員、メーカー技術者、レスキュー隊員といった専門的な方々から、コンビニ店員、ニート、背中に大きな絵が描いてある人まで。
その中で、親のコネなどは別にして、はじめは年収が低くてもやがて年収が上がっていく人には特徴があることが分かってきた。
今回はその特徴について述べたいと思う。
自ら実行する人
普通のサラリーマンは飲み会を中心に、会社や上司への不満、社会への不満に対する愚痴をよく言う。
おそらく9割方こういう人達なのではないだろうか。
きっとあなたのまわりにもいるだろう。
しかし年収が上がる人は、そこから一歩踏み込む。
不満を解消するには何をすればよいか。
自分に何ができるかを考え実行する。
そしてその実行するクセがそのまま自身の実行力となり、どの業界でも通用する重要なスキルとなる。
ただ、不満をいう生活と、不満を解消しようと努力する生活、それぞれの積み重ねの先にある実力の違いは雲泥の差である。
動きに敏感な人
動きというのは、人の動き、モノの動き、情報の動きのことだ。
人の動きが滞っているもしくは足りない、モノの動き、情報の動きが滞っている、足りないということに敏感なのだ。
そしてその動きがスムーズになるようにする。
それはそのまま仕事の成果として評価される。
例えば、この社内書類は本当に意味があるのか、ここを改善すれば形だけになっているこの書類が実際に現場の役にたつ効力を発揮できるのではないか。
この仕事の目的はなんだろうか、手段が目的になってないだろうか、これが目的ならこうすれば効率が良くなるのではないだろうか。
このような意識がある人は成果を得やすいのだ。
協調性がある
協調性があるとは単にまわりの人と一緒に仕事ができるということではない。
上司や顧客すら動かすことができる人だ。
どうすれば人は動いてくれるかを理解している人だ。
人たらしと言えるかもしれない。
相手の視点に立てる人といれるかもしれない。
同じ仕事を依頼するでも言い方、言い回し、言うタイミングに注意するとその結果は変わってくるだろう。
エピソードを紹介しよう。
ある人が、ホテルの大宴会場を講演会のために20日間借りていたが、支配人から突然それまでの3倍の使用料を通知された。
彼は支配人に使用料を3倍にすることによるホテルの利益と不利益を話し、最終的な判断を求めた。
翌日、使用料を3倍でなく5割の値上げにとどめるという通知を受け取った。
彼は自分の要求を一言も言わず割引に成功した。
もし彼が単純に値上げに対する抗議を行ったならこのような結果にはならなかっただろう。
彼は最初から最後まで、相手が望むものそして、それを手に入れる方法だけを話したのだ。
つまり、ここでいう協調性とは、敵をも味方にし、こちらの思い通りに動かす力のことだ。
そのポイントは相手の視点に立ち、相手の問題を解決することだ。
脳みそがちぎれるまで考える
これまで挙げてきた要素は全て転生の資質ではない。
これらを実現するポイントは思索である。
よく「脳みそがちぎれるまで考える」と表現されることがあるが、思索に思索を重ねた人が結果としてこのような要素を実現しているように思える。
「謀を帷幄の中にめぐらし、勝つことを千里の外に決す」である。
ここまで述べてきた年収が上がる人の特徴はなにも男性だけの話ではない。
婚活パーティーなどで女性が年収〇〇万円以上の男性が結婚の対象だ、などということを聞ことがある。
そして、そのようなことが日本の平均年収の統計上、難しいともよく聞く。
女性の社会進出がすすんできた昨今、そのような男性を探すより自分が年収〇〇万円の人になった方が、はるかに価値的であり確実なのではないだろうか。
向上心のある若い男女には、ぜひこのマインドを参考にしてもらいたい。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工管理技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
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