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  • 執筆者の写真アルノ

やってはいけない資格試験の勉強方法

2022.05.28

私は建築業界でゼネコン、サブコン、そして職人さん等、施工に携わる方に対し、各種1級施工管理技士の資格取得を進めている。


その理由は

・技術力がつく

・転職に有利である

・監理技術者になれる等、会社メリットがある

・まわりから一目おかれる

等さまざまあるが、技術力が付くという点は、特に重要だと考えている。


なぜならそれは、建設業における自身の人生においてメリットが大きいからである。


その上で、資格試験を受験するにあたって、やってはいけない勉強方法というものがある。


これは他の試験にも言えることなのだが、今回は1級施工管理技士を例にあげて、やってはいけない勉強方法とその理由を述べていく。



一夜漬け

はっきり言うと、頭のいい人が1級施工管理技士の第一次検定試験を受けたら一夜漬けで何とかなってしまう。


それと運がいい人も。


なぜなら第一次検定試験は問題をある程度、選択する事ができ、しかもその選んだ問題ですらマークシート方式の4拓問題、そして答えた問題の内6割正答で合格。


1級建築施工管理技士を例にあげると、問題数80問から60問選択して36問正解すれば合格だ。


極端に言うと80問中36正解で合格なのである。


更に答える問題を選択しておきながら、自信のない問題でさえも4択なので取りあえず埋めれば1/4で正解になる確率だ。


なんなら、なにも勉強しなくても普通の運を持っていれば60問選択した内、1/4の15問は正解するということなのだ。


こう考えると、そんなにハードルが高くない試験に思えてくるのではないだろうか。


それゆえ一夜漬けで合格する人もいるのだ。


しかし、本来の1級施工管理技士取得の目的を考えてほしい。


「技術力がつく」


これが大切なのである。


現場で学び、文字通り体で覚えた経験からくる技術力というものは確実に自分の技術力となるが、それは数年、数十年かけて培われていくものだ。


それに対して、1級施工管理技士の勉強をするという事は短時間で一気にその知識を技術力に変える作業とも言える。


それが、一夜漬けで合格してしまうと、おそらくその後、短期間の内に覚えた知識は短期間の内に忘れてしまうだろう。


それでは本来の目的である「技術力がつく」が果たせなくなってしまう。


こんなに残念なことはない。



過去問解きまくり

これも一夜漬けと同じ理由である。


過去問を繰り返し解くと比較的容易に試験に合格することができる。


多くの資格試験で攻略法を調べると高確率で過去問を解きまくるという攻略法が見受けられる。


たしかに試験の攻略法にはなるかもしれないが、やはり「技術力がつく」という本来の目的からは外れてしまうことになりお勧めできない。



飲酒しながらの勉強

実は勉強をした後に飲酒すると、飲酒しない場合よりも翌日勉強内容を記憶しているという実験結果があるそうだ。


しかしポイントは勉強した後に飲酒ということとあくまでも短期記憶の話。


技術力をつけるとは長期記憶である。


さらには勉強をした後でなく、飲酒をしながらの勉強などに至っては言語道断だ。


これはそもそも飲酒をすると集中力が乱れる。


「俺は飲酒しながら勉強するスタイルにこだわるぜ」という人がたまにいるが、反価値であり、自己満足にすぎない。


普通に勉強すれば合格するものを、人の何倍も時間をかけて勉強して不合格になることの無意味さを知るべきである。


お酒に酔いながら、勉強している自分に酔っているだけである。


勉強を終えたらすぐ眠るのが一番。


長期記憶は睡眠中に定着すると言われているので、暗記したらすぐ寝るに限るということだ。



以上、やってはいけない資格試験の勉強方法を述べてきたが、あくまでも本来の目的を見失わず試験と正面から向かい合うことが大切だ。


正しい勉強方法を行い合格する先に、資格試験の本来の価値が生まれる事を自覚したい。







 

この記事はこの人が書いています。


施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工管理技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。



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