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執筆者の写真アルノ

現場監督は定時退社にいのちをかけろ!

2021.12.25

現場監督は長時間労働の代名詞。


現場監督が残業をしない、土曜日、祝日に休むなどありえないと思っている人も多いだろう。


現場監督が定時に帰るなど「夢のまた夢」と思われている。


それを覆すために私自身が行っていた、マインドとスキルを紹介する。



朝早く起きる為に

現場監督の仕事の勝負は朝から午前中にかけてだ。


一般的に朝は仕事の効率が一番あがる時間とされている。


その朝の時間を最大限有効活用する為には前日から勝負が始まっている。


つまり

「夜早くねる」

ことだ。


夜更かしして、朝眠いまま仕事をしていると貴重な朝の時間を無駄にしてしまう。


ただでさえ、20代は慢性的に眠いものだ。


夜はムダな時間を削り、早く寝て、少なくとも睡眠時間5時間は確保したい。


私は6時間の睡眠を確保するようにしている。



タスクを管理して一日の仕事を整理

仕事を行う上で、大切な事は自分の仕事を管理する事だ。


特に手配の忘れ、段取り忘れがあると、その後処理に何倍もの時間がかかってしまう。


PCやスマホ、タブレット等でタスク表を作成する習慣を身に着ける等、しっかり自分のタスクを管理しよう。


私は、どんなに細かい仕事もタスク表に記入している。


「〇〇に何の件で電話する」


「〇〇の計画をする」


「メーカーに〇〇を確認する」


「出張精算をする」


というような細かいものまでタスクに記入している。


PCでタスク表を管理している私にとってはタスクに記入する事など5秒で済む。


その日に10のタスクがあったとしてもせいぜい3分もあれば十分だ。


失念がないよう、また無駄な時間をなくすために仕事を明確化し、管理しよう。



昼間は書類作成をする時間

現場監督が長時間労働になる一番の原因は、昼間に現場で職人さんを指示するなどの仕事をして、夜に図面、計画書などの書類を作成するためだ。


そこで、仕事の効率化を図るためには、昼間に書類作成をしなくてはならない。


その分、昼間に現場にでる時間、回数を減らす。


現場にでるのは一日3回が目標。


朝、指示をして、午後、進捗を確認して、夕方に結果の確認をする。


一番大切なのは朝の指示。


明確な指示書を睡眠時間十分なクリアな頭で朝礼前に職長さんに渡して作業の説明をする。


昼間は職人さんに「ちょっと現場に来て」と言われてもすぐに行こうとせず、電話で済む要件かどうかを確認し、そうであれば極力現場に出ないというスタンスを確立させよう。



残業が多い現場監督の悪いクセ

昼間ずっと現場にいる監督の悪いクセを挙げると以下のような事がある。


・ずっと現場で職人さんに指示をする

・何となく現場をまわっている

・現場の片付けばかりしている

・10時と15時は職人さんと話しこむ

・確認事項を思い出し同じところを何度も通る

・事務所で雑談ばかりしている


逆に言うと、これらをなくし、昼間に書類作成業務を行えばノー残業が見えてくる。


目標は18時退社、土日祝日休み。


当然、交代で出勤したり最後まで残って現場の施錠をしたりということもあるだろうが、この目標をいつも念頭において日々の業務に取り組みたい。



国土交通省及び日本建設業連合会の方針

いくら自分が仕事を早く終えて、定時に帰れる状況をつくったとしても、会社が、現場が、所長がそのような雰囲気でなければ、一人だけ定時に帰ることなど普通の日本人の感覚ではできないだろう。


しかし、時代は追い風である。


国土交通省、日本建設業連合会も完全週休二日を実現しようと本気で取り組んでいる。


なぜならそれを実現し、魅力的な建設業界を創らなければ、若い人材が建設業界にこないからだ。


必然的に、業界全体もその流れになっていき、各社もそれに追随していくだろう。


国交省の取り組みとしては、2020年10月には「改正建設業法」が施行され、適正な工期を設定することが求められることとなった。

それに伴い「工期に関する基準」が制定され、著しく短い工期での請負契約の締結が禁止された。


日建連としても


・週休二日を定着させる

・建設サービスは週休二日で提供する ・週休二日は、土日閉所を原則とする。

・日給月給の技能者の総収入を減らさない


等を目標に取り組んでいる。


急に完全週休二日が実現する事はないが、徐々にその流れになってきているのは、実感する。


ぜひ、会社におけるその先駆け、模範となるような現場監督を目指そう。






 

この記事はこの人が書いています。


施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。


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