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  • 執筆者の写真アルノ

繊細にしてパワフル、それが女性のチカラ

更新日:2021年11月21日

2020.07.15

企業の人材登用に対する考え方の現状

私は、いわゆる就職氷河期の世代。


私自身は理系大学の出身なので、文系出身者ほど就職に苦労したわけではないが、同年代には苦労した人も大勢いる。


一般的な会社は、バブルが弾けた後のいわゆる就職氷河期には新卒採用は控え、ここ数年のように人材不足になると採用を増やすのだろう。


私が入社したゼネコンも就職氷河期には採用社員を減らしていた。


その当時、人事担当が漏らしていた言葉が今でも忘れられない。


「優秀な人材がたくさん受けに来ていたが、泣く泣く不合格にした」と。


その言葉が表しているように人材の質について考えてみてみると、就職氷河期には優秀な人材が多く就職することができずにいて、売り手市場のここ数年は優秀な人材が激しい奪いあいになるというのは自明であろう。


本来あるべき人材登用の考え方

会社の経営状況を鑑みた人材採用を行う為、そのような状況になっている訳だが、松下幸之助の「企業は人なり」という言葉をかりるならば、企業は優秀な人材を獲得する事こそ10年後20年後を見据えた時、最優先とすべき事業のはずである。


つまり、就職氷河期に採用を増やしここ数年は新卒採用を抑えている企業、そこまでではなくとも景気の善し悪しにかかわらず、一定数の採用を続けている企業が人材を重視しているそれにあたると考える。


少しマクロな視点でみたならば、最近、就職氷河期世代のニートに対して日本政府が予算を投入して労働力を確保しようとしているが、いまから育てても若い世代と違い、いまさらそう簡単に育つものではない。


これをもし当時、若い年代の内に行っていたならばどれだけの人材を育てる事ができ、日本経済に大きな恩恵を与えていた事だろうか。


まことに遅きに失している。



働く女性の応援、支援が企業の生命線

少し脱線したが、話を元に戻し、昨今の人材市場を見てみるとどのような事が言えるか。


実は昨年、私は今の会社の社長と懇談した時にさまざまな提案をしたのだが、その中で次のような話をした。


「わが社はもちろん、日本の社会は、まだまだ女性の力を活用できていない。

逆に言うと男性より女性の方が優秀な人材を獲得しやすい。」


そして、その為に女性が働きやすくする、また働く意欲がわく施策を数点提案した。


実際日本の正規労働者は男性2300万人に対し、女性は1100万人。


この統計を見る時、今後、女性の人材獲得競争が激化するのは火をみるより明らかだ。


わが社の社長がどう感じたか分からないが、社会の多くが女性の力に気づいていない、また女性の力の獲得に力を入れていない今が大きなチャンスであると断言する。



蛇足ではあるが、本年のコロナウィルスによって就職氷河期に入るような事があるならば、その時は、心ある企業にとっては優秀な人材を獲得するチャンスとなるのだろう。


日本企業の経営者の慧眼が試される時である。





 

この記事はこの人が書いています。


施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。




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