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執筆者の写真アルノ

私が嫌いなタイプの職人さん3選

2023.01.14

私の職業はゼネコン設備電気担当。


いわゆる現場監督なのだが、一般的なイメージの現場監督とは少し違う。


一般的なそれは、建築担当と呼ばれる現場に常駐しているゼネコン社員。


一方、設備電気担当は同じゼネコン社員なのだが、現場を兼務しているので一つの現場に常駐することはまれである。


そして工事現場においては例外もあるが多くの場合、建築担当や建築工事の職人さんは気が荒い。


対して、設備電気工事の担当、サブコン、職人さんは比較的温厚である。


その例にもれず、私も温厚タイプなので、温厚な設備電気担当である私からみる嫌いなタイプと気が荒い建築担当からみる嫌いなタイプは異なるだろうし、当然個人個人で嫌いなタイプは異なるだろう。


今回の内容はあくまでも私個人としての嫌いなタイプの職人さんと考えてほしい。



すぐ怒る

あるマンションの現場に会社内の竣工検査の応援で行った時のこと。


共用廊下の床貼り作業をしている階があるので、通っても問題はないが、一声掛けてから通ってほしいとの伝達があった。


ある階に行った際、床貼りをしてそうなので声掛けしたが、返事がない。


しかし、通らなければ検査ができない。


やむを得ず、通る事にした。


その階の検査が終わり、次の階に行こうとした時、後ろから職人さんが

「何勝手に通ってるんじゃい!」

と怒りはじめた。


「どこの業者じゃ!」「名前言え!」「もう作業やめるぞ!」「検査なんかやめちまえ!」

思いつく限りの罵倒を浴びせかけてきた。


内心「声かけたんだけど、いなかったんだよなぁ」と思いつつも勝手に通ったのは事実なので謝罪すると、謝罪の仕方も気に入らなかったらしく「なんじゃその謝り方は!」「なまいきなんじゃ!」「所長に言うからな!」としばらく罵声がとまらなかった。


ようやく納まりつつあったので次の階に移動すると私の検査班はしばらく気まずい雰囲気だった。


これが、私の嫌いなタイプの職人。


どこが嫌いかというと、怒る気持ちは分かる。


こちらの認識が甘かったとこもある。


問題は言い方だ。


怒る必要はなく、注意すれば済む。


しかも感情のままにいつまでもくどくどくどくど。


自制心がない、人にやさしくできない、感情のまま欲望のままに生きている、こういうタイプが嫌いである。



融通がきかない

ある高層ビルの会社内の竣工検査の応援に行った時のこと。


数少ない、作業用として使用できるエレベーターで検査対象の階まで移動しようと我々の班が乗り込んだ。


別の作業をしていた職にさんも1人乗っている。


検査班の一人が、道具を取りに道具置き場へ走って行った。


その人を待とうとすると、乗っていた職人さんが「おい、こっちは急いでいるんじゃ、早よ行け!」との冷たい一言。


結局その人を迎えに一人残し、先に出発した。


その為に、検査のスタートが10分遅れてしまった。


道具を取に行っているほんの30秒がその職人さんには待てなかったらしい。


これが私の嫌いなタイプ。


少しの自分の不利益が許せない、人の為という心がない、思いやりの心がないというタイプが嫌いである。



約束を守らない、責任感がない

ある現場での事。


職人さんの段取り不足により今週中に終わらせなければならない作業が工程的に厳しくなってきた。


サブコン担当者と話すと残業してでも何とか終わらせると言ってくれているとの事。


それなら予定通りに今週中に次工程に渡せると安心したその日の夕方、18時頃現場の進捗を確認するために現場を巡回すると、その職人さんはさっさと帰ってしまっていた。


慌ててサブコン担当者に連絡すると「どうしましょう?」との事。


こっちが聞きたいし。


これが私の嫌いなタイプの職人、ついでにサブコン担当者。


約束をしたその舌の根の乾かぬ内に破る、約束を何がなんでも守るという責任感がない、こういうタイプが嫌いである。



いかがだったであろうか。


基本的に一緒にがんばって建物を建てようという意識がある職人さんは問題ないのだが、自分の作業のことしか頭にない、作業のことすら頭にない、という人とは一緒に仕事をしたくない。


不手際があってもお互い、譲り合い、フォローし合いながらいい建物を建てたいものである。






 

この記事はこの人が書いています。


施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。


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