アルノ

2023年4月22日4 分

上司や先輩と話す時にやるべきたった一つのこと

2023.04.22

先日、プレゼン資料の内容について数人で打合せをしていた時、後輩がこのようなことを言った。

「この資料をプレゼンの時に読みながら進めると聞いている人は眠くなるし、読んでいる方もつらい」

ありがちなシチュエーションであり、もっともな意見だ。

その後も後輩はいろいろ資料について意見を言っていたが、一通り言い終わった後に私は彼に言った。

「君はどうすればいいと思う?」

彼はきょとんとした後にこう続けた。

「この資料は事前に参加者に配って読んでもらうこととし、プレゼン資料は別にもっと簡潔なものをつくってはどうでしょうか。」

突っ込みどころ満載の現実味のない意見だった。

彼の意見は至極まっとうで大切な視点なのだが、大切な一つが足りなかった。

実はこのやりとりの中には、社会人として大切で重要な要素がある。

今回は、上司や先輩と話す時にやるべきたった一つのことについて述べたい。

忙しさアピール

社会人は忙しい。

自分の忙しさを周りの人にも分かってもらい。

そして、その忙しさをついつい上司や先輩にもアピールしてしまう。

これはあまり、良いことではない。

まず、上司や先輩は自分より忙しいことが多い。

その相手に忙しさアピールをしたらどう思われるだろうか。

また自分より忙しいであろう上司や先輩が、その忙しさを部下、後輩である自分にアピールしてきたら自分はどう感じるだろうか。

きっと「はぁそうですか」とやるせなく思うのではないだろうか。

自分の忙しさアピールしたところで上司や先輩は、もっとやるせなく思っていることだろう。

他人の愚痴をいう

仕事が大変だと、愚痴も言いたくなるだろう。

特に気が知れた同僚数人と飲んでいる時など、とめどなく他人への愚痴がでるのではないだろうか。

それが全て悪いとは言わないが、言い過ぎはよくないだろう。

同僚へは百歩譲っても、少なくとも先輩や上司には言わない方がいい。

酒の席とはいえ、それが本音だと捉えてしまう人もいるだろうからだ。

愚痴を言ってもなんの生産性もないし、得になることはない。

意識して言わないように心がけよう。

会社への不満をいう

もっとこうしたらいいのに。

ウチの会社はこういうところがダメだ。

いつになったら、社員の待遇は改善されるんだ。

これら会社への不満はつい言ってしまいがちだ。

気持ちは分かるが、それを言ったところで何も変わらない。

それを上司や先輩に言ったとして、そのことであなたへの評価は上がるだろうか。

会社の問題点を挙げて整理することは大切だが、言いっぱなしではなんの役にも立たないのは明らかだろう。

結局これを知りたい

ここまで、つい社会人がやってしまいがちなことを述べたが、では上司や先輩に対してどのように接したらいいのだろうか。

それは「自分がどうしたいかいを言う」ことだ。

自分の意見(会社への不満)や、周りの分析(他人の愚痴)をすることはいいのだが、そこで終わってしまったら、ただただ現状の不満を言っているだけだ。

それを踏まえて、自分はその改善、対策のために何をするのか、そこまで考えてはじめて建設的な意見といえるだろう。

少なくとも、会社の現状を改善する時に、私が改善案をまとめますので、実行できるか検討していただけませんでしょうか、そこまでするべきである。

冒頭のプレゼン資料に対する後輩の意見を思い返すと彼は、言いたいことを言ったが、それを踏まえどうしていいかという考えをまとめておらず、私にそれを求められると行き当たりばったりの現実的でないことを言ってしまった。

これでは建設的な意見とは言えないということだ。

日常の仕事でもよく上司や先輩に現状の報告をする場面があるだろう。

その時に、報告とともに自分はこうしたいという提案をまとめて持っていくと、上司や先輩のあなたに対する見方が変わるに違いない。

ぜひ、この習慣を身につけよう。

間違っても「どうすればいいですか」などと言ってはならない。

これを聞く上司先輩は有能

逆に上司、先輩でもこれをできている人とできていない人が当然いる。

私の経験から、口が軽い人、仕事ができない人ほど、それをしていない人が多い。

しかしその人の地頭がよくないかというと、そういうわけではない。

今までの仕事に対する姿勢、習慣がその人を形成しているのだろう。

あなたの目から上司、先輩を見て、これをできている人、できていない人を見極めると、あなたが尊敬するべき人はだれなのか、ついていくべき人が誰なのかを判断する要素の一つになるのではないだろうか。

今回は、上司や先輩にどう話をするべきか。

そのたった一つのやるべきことについて述べてきた。

この習慣を身につけることで、同時に思索の習慣が身につく。

思索は、あらゆる面でのスキルアップにつながる。

ぜひ実践してみてはいかがであろうか。


この記事はこの人が書いています。

施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。

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